黒木町日記

実家のある福岡県の黒木町。2010年2月1日をもって、
八女市に吸収され、名前も聞く機会もめっきり減りました。
ちなみに、管理人は東京都暮らしを経て長崎県在住です。
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信長と秀吉と家康 池波正太郎-PHP文庫-
信長と秀吉と家康の生涯を時代に沿って描かれた作品です。

 池波正太郎氏の作品を読むのは、初めてでした。
もともと、年少の読者向けに書かれた作品とのことでとても読みやすい語り口になっています。

まずは、あとがきにある池波氏の言葉からご紹介

「どんなに苛酷な税金を取り立てても、まだしもいいですよ。
戦争に比べれば。戦争があると、税金よりたまらないからね、農民としては。

その戦争を失くしたということは功績だと思いますよ。
信長、秀吉、家康は。

近代社会が政治的にそれを解決して農民、
万民の幸福を願うというのとは本質的に違うとしても。」

信長、秀吉、家康の歴史的な活躍はかなり多くの人々が
知りうる事実ですので、あえて触れません。
この著書でとくに感銘を受けた点は以下の言葉です。


☆信長は秀吉がりっぱな殿様になってからでも、
「さるよ、さるよ」とからかったりする。
秀吉は秀吉で、少しも気にせず、いつも、にこにこして、
信長の顔色を見ただけで、
主人が何を考えてるかを知ってしまうという具合なのだ。

信長も秀吉も、頭の働きが鋭くて、早い。
それでいて、小さな、細かな、つまらぬことに気をつかわず、
よいと考えたことはすぐに実行する。
顔かたちも違い、物の考え方にも違うところがあるふたりだが、
ある一つの点では、よく似ていた。
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☆さすがの織田信長も、あの、いつも穏やかな光秀が、
このようにすばやく自分に迫ってこようとは、夢にも思わなかったのだ。

人のこころやおこないには、表から見ただけでは、
考えおよばぬものをひそめていることがある。

「あのような人が、まさか、あのようなことをするとは思ってもみなかった」
ということが多い。それは、新聞にのる社会面の記事ひとつ見てもわかることだ。
また、事をおこす当人でさえ、「まさか、自分がそんなことをすることはない」
と、ふだん思っていることも、もののはずみでやってのける。
これがよい事ならばいうことはないのだが、
悪い事にあらわれたときには、意外な大事をひきおこすものだ。

明智光秀のしたことが、よいとか悪いとかいっているのではない。
人間というすばらしい生き物は、理屈では知ることのできぬ一種の力によって生きている。
それは自分でも他人でも、どうすることもできぬ力なのだ。
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☆突然、いまは隠居の身になった北条氏康が、箸をおいて、太いため息をもらし、
「北条の家も、わしの代で終わってしまうのか」と、つぶやいた。
父のすぐそばで食事をしていた氏政が、びっくりして、
「父上、それは、どういうことでございますか?」
「おまえのことじゃ」 「えっ?」
「いま、おまえがめしを食べているのを見ると、
おまえは、一膳の飯に汁を二度もかけているではないか」 「はあ・・・?」

「はあではない。人は毎日、飯を食べる。
ばかものでないかぎり、食事については何千回、何万回もの稽古をしているわけではないか。
それなのに、おまえは、一膳の飯にかける汁の分量もまだわからぬのか。
一度かけて足らない。だからまた、汁をかける。まことに、愚かなまねをするものじゃ」
「いけませぬか」

「まだわかぬのか、わしの申すことが・・・。よいか、よくきけ。
朝夕におこなうことを計り知ることができぬようでは、一皮へだてた他人の腹の中に
潜んでいる考えを知ることなど、とてもできぬ、人の心がわからなくては、
よい家来も従ってはくれぬし、まして敵と戦っても勝てるはずがない。
なればこそ、北条の家も、わしの代で終わると申したのじゃ」
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世の中が大きく動く時期は、その歴史上の動きに目がいきがちですが、
実際に、その歴史を作っているのは、もちろん一人ひとりの人間です。
自分自身の命をかけて、世の中を動かした人々が
行った行動は、本当に学ぶべき点が多々あります。

自らの命は自らで守らないければいけない時代だったからこそ、
多くの人々が自分の命を守ることで精一杯ななかで、
戦国武将として、一国を率いた有力者は、自分の命を半ば捨て、
沢山の民衆の生活を守るために、尽力しました。

過去は過去のものでしかないと言い切るのは、簡単ですが、
現在の人々が持っていない考え方を、
歴史から学ぶべき必要があると改めて感じます。
評価:
池波 正太郎
PHP研究所
¥ 570
(1992-08)
コメント:もともと少年向けに書かれた著書とのことで、とてもわかりやすい文体で書かれています。入門編の歴史小説としてもお勧め。

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