黒木町日記

実家のある福岡県の黒木町。2010年2月1日をもって、
八女市に吸収され、名前も聞く機会もめっきり減りました。
ちなみに、管理人は東京都暮らしを経て長崎県在住です。
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「空気は読まない」 鎌田實著 読了
「がんばらない」というベストセラーを出した
長野県諏訪中央病院の名誉院長、「鎌田實」氏が書かれた、
温かなエピソード溢れる、空気についてまとめられた一冊です。

果たして、紹介することが
適当かどうかわかりませんが、最後にまとめられた
文章を引用させていただきます。

「空気は、人に、街に、時代に感染する。
じわじわと広がり、いつの間にか、
気分を高揚させたり停滞させたりする。
ときには、景気さえ左右し、経済を動かす。
ときには、国を間違った方向に動かす。
ときには、人間の行動や生き方までも、操っていく。
まわりから浮きたくないと、必死で空気を読む。
空気にとらわれる。
結局、小さな生き方から出られない。
気概を忘れていく。
気が抜けていく。
心が鬱々としてくる。

空気に流されるな。
空気を作り出せ。
空気をよどますな。
空気をかきまわせ。
それが新しい生き方になる。
それが新しい時代をつくり出す。
信じていい。
空気は・・・読まない。」

様々な空気をかき回したエピソード溢れる一冊です。
特に私が印象に残ったストーリーは、
ボランティア組織の運営委員をしていた女性のお話です。

彼女は、鎌田医師と高橋住職と「全国ボランティア研究集会」の
信濃路集会を運営するスタッフでした。
胃がんが見つかり、手術を数度行ったものの、
転移、再発を繰り返し、手に負えない状況になりました。
そして、鎌田先生のいる、諏訪中央病院に転院します。
半年間、抗がん剤治療が続けられたものの、徐々に死期が
近づいてきたある日、彼女は、神宮寺にいる高橋住職を尋ね、
リュックから二枚のCDを出し、自らの葬儀の相談をしたそうです。
二週間の後、彼女は息を引き取りました。

あらかじめ彼女が用意していた衣装を家族が着せ、
棺に納められ、彼女がデザインしたとおりの葬儀が進んでいきました。
CDをかけて欲しいと高橋住職に依頼した彼女ですが、
住職は、そのCDの歌手を招き、お寺の境内は彼女が
好んだ音楽がながれ、家族は涙を流しながら、
音楽に聴き入ったそうです。

彼女がなくなってからも、関西に住む家族は、
信州の神宮寺の合祀墓に入った彼女の墓参りをして、
諏訪中央病院の庭に立ち寄って、コーヒーを飲みながら、
彼女の思い出話に花をさかせるそうです。

娘さんの一人は、病気に倒れ、うつで苦しんでいたそうですが、
この墓参りの旅を繰り返していくうちに、母の死を受け入れ、
心も元気になっていきました。
また、彼女の旦那さんも大きな病気になり、
孫も、対人関係から引きこもりになったり、家族の危機になったのですが、
みんなで彼女の墓参りをすることで、家族の居場所を確認し、
困難を克服し、明るくなっていったそうです。

鎌田医師は、言います。
彼女は、自分の最期を自分のためではなく、
家族みんなのためにデザインしたのだと。
葬儀は、死者をおくるものだけど、それだけではなく、
残された人たちが、”おくりびと”になることで、亡き人との
つながりを確かめ、生きていくためのものであると。


今、龍馬伝にはまっている私ですが、
坂本龍馬もそんな人だったのではないかと感じます。
空気を読むのではなく、沢山の人々の空気をきれいにし、
よどんだ空気を外に開放しようと一生を駆け抜けた。

それは、英雄がやることではなくて、ちっぽけに思われる
私たち、一人ひとりがやることなんだと、
改めて、鎌田先生の紹介されるエピソードから感じました。

明日も温かい空気を少しでも吐き出せるように、
心をもって過ごしたいと思います。
 JUGEMテーマ:ノンフィクション
評価:
鎌田 實
集英社
¥ 1,000
(2010-02)
コメント:何度でも泣けました。そしてとっても温かい気分になれました。

読書 | 23:11 | comments(0) | - | - | - |
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