黒木町日記

実家のある福岡県の黒木町。2010年2月1日をもって、
八女市に吸収され、名前も聞く機会もめっきり減りました。
ちなみに、管理人は東京都暮らしを経て長崎県在住です。
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神武必勝論 平野國臣 「討幕軍師 平野国臣(日下藤吾著)」より

平野國臣が政治、外交、軍事をめぐる当面の基本国策について、

1863年36歳のときに獄中で、便所の落し紙を紙縒りまとめた、

「神武必勝論」です。彼は牢屋の外で、長州藩が唯一尊王攘夷を

体現している時期に、一人冷静に日本を客観的に分析していました。


この文章の分かりやすい現代語訳が、

日下藤吾著「討幕軍師 平野国臣」には綴られておりますのでご紹介いたします。


(以下本文392p,393pから引用)

-----------------------------

(上巻)

国防には、正と奇いろいろの策があるが、

先制を以て原則とする。この術を敵が使えば、こちらの負けとなる。

どう考えても負けそうだというので、一矢を報いずに敵に降るのは正義ではない。

国家は敢然として守るべきだ。最近、隣りの清国が次第に衰亡しているのは、

以上のような英断が欠けているからだ。敗因はむしろ清国自身の内部にある。


今の日本に必要なのは断の一字だ。断といっても、無謀に兵を挙げることとは違う。

国論が一致しないのに領事館に放火したりして、外国の侵攻を誘発するのは、

阿片戦争の二の舞であり、暴論だ。さればとて、いつまでも屈辱的条約を守り、

安易に手を拱いて外国の侵攻を避けようとするのも誤り、これは庸断というべきだ。

ともに非であることは、清国の滅亡に照らして明白だ。


海内一和、軍備充実、親兵国を守り、将帥が精兵を率いて海外に赴き、

清国の軍をも駆使し、西洋の諸軍を制して必勝を期するのが英断である。

ただ、今はまだ英断の域に達していない、時勢にくらく安閑として努力していないからだ。

身を非常の地に投げうってこそ、非常の肚もすわり、

心を必戦に決して後、必勝の策は成るものだ。


日本は、国土の大きさ、その他、経済力では諸外国に劣っている。

だが、このことをやたらに心配するのは庸俗の愚見であり、智者のとるところではない。

現に、清国は国土も広く人口も多いが負けているではない。

今日、天下を通じて日本人の全部が必勝の肚を決めて蹶起するなら、

政治が上から命令せずとも、ぜいたくはやみ、武備自ら整い、軍用は足りるであろう。

対外的危機を直視して必ず蹶起することだ。


(中巻)ー省略ー


(下巻)

わが国には、伝統の武術がいろいろある。

近代の戦艦、火砲は工と物とを投入すればすぐにできる。

軍備が整うてから夷(外国)を攘ういうが、

兵器を作ることばかりが武備のすべてではない。


速やかに対外的認識を確立せよ。

機を延ばし、我れ未だ断ぜざるところに彼より戦を開くときは、

すでに手後れで国危く、千載に悔いをのこす。後手にまわって破れ、

敵に国体を汚されるおそれがあるなら、

少々の危険を覚悟しても必戦に決すべきである。


一時凌ぎの安逸を求め、干戈を用いないで平和を念願するのは、愚者の行うところだ。

必勝は天よりも下らず、地よりも生ぜず、今日の情勢下では、

人事を尽くさない限り、いくら天に祈ってもダメだ。

故に、遠征に勇断し、奮発勉強して必勝を期すべし。

出でて外を征するとも、いながら内を防ぐとも、戦いであることには、かわりなし。

外征の方が費用も少しかさむかも知れないが、その効果は数倍大きい。


恐るべきものは敵ではなくて、我れにある。

つまるところ、我れ敵を制すると我れ敵に制せられるとは、

我れ労すると労せざるとにかかる。

以上の外征の策を実施するのは、人にある。

今、天下はこの策を打ち出すのに好機である。


文久三年上巳稿成 平野次郎国臣

(引用終わり)


時は下って、約160年が経ちましたが、

平野氏が全身全霊でまとめたこの文書には未だに色あせること無く、

通用する事実が書かれていることに驚嘆せざるを得ないというか、

日本人の進歩の無さに愕然とせざるを得ません。


茲に、私たち平成を生きる日本人が、

平野國臣を学ばなければならない理由が存在しています。

JUGEMテーマ:幕末 歴史

評価:
日下 藤吾
叢文社
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(1988-06)
コメント:付録の写真も見物です。西郷さん、大久保さん、平野さんが並んでいます。

平野國臣 | 21:00 | comments(0) | - | - | - |
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