黒木町日記

実家のある福岡県の黒木町。2010年2月1日をもって、
八女市に吸収され、名前も聞く機会もめっきり減りました。
ちなみに、管理人は東京都暮らしを経て長崎県在住です。
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水戸岡鋭治・ナガオカケンメイ対談 於 水戸芸術館2012/9/8 まとめ

現在、9月30日までの日程にて水戸芸術館にて、

「水戸岡鋭治の鉄道デザイン展 駅弁から新幹線まで」が開催されております。

この展示のイベントの一つとして、水戸岡さんとナガオカケンメイさんの

対談イベントがありましたので、拝聴しに伺いました。

以下は、私が気になった項目だけなので聞き漏らしが多々あります。

対談を聞かれて、以下を読まれた方にご指摘いただければ幸いでございます。


PS.こちらUstreamで録画を見る事ができます。

http://www.ustream.tv/recorded/25261281

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(ナガオカ)私が水戸岡さんと出会ったのは、最初に入った会社にて、

「イラストレーションパースの展開」という本で、水戸岡さんのパースを

必死になって写すことから始まっている。


(水戸岡)私も当初はずっとパースを書いていた。

仕事としてやっているには限界もあった。半分は仕事で、半分はそうでなかった。

家具屋に生まれ、3デザインという大阪で著名なデザイン事務所にて働き始めたが、

そこを引っ張る3人にこれは勝てないなと思って飛び出して、

一度実家に戻ったのちに、東京に出て独立した。

人の縁があり、JR九州で列車のデザインに携わることになったのである。

幼い頃から親父に怒られつつ旋盤を触り、木のモノを作っていたことは、

その後のいろいろなモノをデザインすることに繋がっている。


(ナガオカ)イラストレーションパースの展開から、

本当にそのままのタッチがJR九州の列車にまであることが凄い。


(水戸岡)自分のタッチが著名なデザイナーには存在する。

自分にもそれが必要だ。印刷物をルーペで見ていたとき点画であった。

これだと思い絵に持ち込んだ。そこからマチエールは未だに変わっていない。

JR九州の列車の車内に、イラストレーションパーツの展開のままの布地が存在する。

比べようがないものが大切である。

もともとかかっているコストが比較にならないので、

JR九州の車両は他社に比べれば高品質ではないのだが、ディテールを除くと、

いくらで作ったのだろう、どこで作ったのだろう、そういった疑問を持ってしまう

オンリーワンのものでできている。


(ナガオカ)水戸岡さんの周りには本当に多くの協力者で溢れている。


(水戸岡)母親に、人間関係は誠実であれ、喧嘩を自分から売るなと言われた。

喧嘩するのであれば、最後までやって仲直りするまでやらなければならない。

人間関係はいつどこで再び繋がるのかわらかないから大事にしなければならない。


(水戸岡)日本にデザイナー、建築家などはたくさん存在する。

しかしながら、ケンメイさんのようなプロデュース能力をもった人はほとんどいない。

その意味で、貴重なことだと思う。

お金を引っ張ってデザインして、実際それがモノになるところまでが重要なのである。

本当はこうだったというのは噓である。出来たモノだけが本当のものである。


(水戸岡)デザイナーなので、誰かが助けを求めるとサポートしたくなる。

自分で何かを作りたいということよりも、誰からにこういったことがしたいと

言われたことから、イメージが具体化し、デザインが生まれる。

言いたいことは言わないといけない。

思ったことをきちんと説明したうえでちゃんとそれを作り上げる。

人は理想を語っては知っていくしかない。


(ナガオカ)ロングライフデザインは、機能美のある、時間を超えたものを

学びながら、集めたい、それがお店になった。


(水戸岡)普遍性のあるもの、無駄がないもの、そういったモノが

たくさん存在して、それに敬意を表されている社会が文化のある国である。


(ナガオカ)取材で山口に行き、SLを追っている鉄道ファンを見た。

長い年月にわたり人を魅了する存在がSLというデザインに帰結している。


(水戸岡)鉄道車両は車両で完結していない。そこに旅情があり、

人間ドラマが浮かんでくる。それが伝わってくる存在である象徴物である。

マイカーでの旅には社会性がない。パジャマで自宅から目的地に着く。

車内でもほとんど会話がない。子供は旅行時には会話を欲している。

鉄道の旅には、コミュニケーションが存在する。

SLのような手間ひまの掛かった列車には動物のような動きがにじみ出る。

人とモノが一体化道具としてSLに人は魅力を感じる。


(水戸岡)子供達に何かをしてあげられるのは大人の役割である。

正しいデザインをするために子供をイメージするのは大切な考え方である。

目先の利益を追求せず、次の世代のためを思ってやるのは、手間ひまはかかるが、

間違いが少なくなり、結果として素晴らしいものが生まれる。


(水戸岡)戦争世代を乗り越えた私の父母、祖父祖母などは、少しでも

あの厳しい時代を体験させまいと、我々子供達に少しでも豊かな時間を

作ってあげようともの凄い努力をしていた。

だから、社会的に貧しかった時代と言われ、確かにモノは少なかったが、

私は本当に豊かな時間を過ごさせてもらったと感じている。


(水戸岡)会社員が会社のために、子供に見せれない仕事をするのは間違っている。

子供にも、家族にも見せても胸を張れ、社会に伝えられる仕事をする人が

溢れている社会が豊かな社会である。


(水戸岡)ヒットを打つためには、一つのモノだけでなく全体が成功しなければならない。

全ての仕組みを成し遂げるためのアイデアが出来ていないとデザインは成功しない。

これだけやらなければ、社会に認められないと繰り返し発注者側に訴えていかないと、

なかなかデザインを依頼する側は理解してもらえない。

一つのモノをデザイン、他のものが既製品であれば、全体に価値をなさない。

同様に、作り手側も、生み出すモノにはこだわりがあるが、デザインは下手である。

だから、そこを汲み取って作りたくなるデザインを提案できれば、

これまでに世に無いものを安く作り出していくことが可能になる。


(水戸岡)プレゼンに臨むときには、この仕事をもらえなかったら、

れつをまくって帰るだけだという気概でその場に出向く。

買ってもらおうという姿勢では絶対に相手を動かすことはできない。


(水戸岡)今の企業は、総合力がある人間がいると思っていない。部分最適である。

スポーツ選手になる覚悟でデザイナーになる必要がある。

今の日本人には、気力、知力、体力が欠けている。

これを鍛える基礎訓練をやっていかなければならない。


(水戸岡)様々な仲間とともに仕事をやり続けるには、

まず「あなたはどんなことがやりたい?」と発注者に尋ねて、

彼等が楽しくなる仕事を任せれば、自分のイメージを超えたものが仕上がる。


(水戸岡)現在のJR九州社長の唐池氏は、社長になった瞬間に、

酒もやめ、遊ぶのも控え、社内の立場を超え、利用者の立場に立ち位置が変わった。

そして、社員に対して冷静な客観的な指摘をするようになった。

このような経営者が率いる組織は、正しい集団である。

リーダーがあほだと、仕事が回っていかない。


(水戸岡)街並みにはそこに住んでいる人の意識が現れている。

整理整頓がなされている街は、住民の美意識が高い。

一軒一軒が自らにできることをやっていけば街は変わる。

大切なことは、1日の掃除、1ヶ月の掃除、1年の掃除をしっかりやること。

個人でも然り、会社でも然り、街でもそうである。


(水戸岡)誰とでも対話できるコミュニケーション能力のある子供ができれば、

その社会は、様々な人の交流を通して豊かなものになっていく。

由布院などの優れた街は、手弁当で芸術家や建築家をまちづくりに引き込ませる。

それは、住民がコミュニケーション能力が高く、

彼等がアイデアを出したことを受け入れ実際に街を変化させ、

次に行った際にまた新しい要求を巧みに引き出しているからである。

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ナガオカケンメイさんが、水戸岡さんのお話を聞き出すスタイルと

なりましたので、水戸岡さんの言葉の抜粋が多くなっています。

まだまだ展示は行われているので、関東圏の方には、

是非一度足を運んでいただきたいと思いました。

特に、鉄道好きのお子様は間違いなく満足すると思います!

JUGEMテーマ:アート・デザイン

評価:
ナガオカ ケンメイ
新潮社
¥ 620
(2010-03)
コメント:水戸岡さんの考え方と通じる点も多々あり、お二人の著書を読んでみると仕事って何だろうって考えさせられることばかりです。

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