黒木町日記

実家のある福岡県の黒木町。2010年2月1日をもって、
八女市に吸収され、名前も聞く機会もめっきり減りました。
ちなみに、管理人は東京都暮らしを経て長崎県在住です。
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橋本左内 啓発録(伴 五嗣郎全訳注)付属 意見書を読み解き、現代の政治に通じること
【以下、講談社学術文庫より引用】
(前略)以上、申し述べましたところが、人材を得るための四綱、
すなわち四つの根本条件でありまして、その眼目は、はじめに列挙しました通り、
第一に人材を知ること、第二に人材を養成すること、
第三に人材を完成すること、そして第四に人材を挙用するこという
四点以外にないのであります。
この四綱を基本として、広々として遠大な規模と明確なご計画をざっと決定し、
その方針にそっていろいろのご施策のすじ道を立てていくのでなければ、
政教一致・文武不岐という大きな事業に関するご願望は、
成就がはなはだむずかしいことと存じます。

結局のところ、右四綱が実行しがたいのは、これも前に示した三弊、
すなわち教官に学生の大才能を見抜く眼力がないこと、
また取るに足らない問題ばかりを厳しく監督して、
真に助長してやらねばならない大切なところをおろそかにしていること、
そして、教官と同種の考え方を持つ学生を好み、
異論を唱え異見を主張する者を遠ざけるといった三つの欠陥が除かれていないためであります。
この三弊から脱却し得ないのは、教官の志が遠大でなく、
学術が純粋かつ公平でないことに原因があります。

また、このことは教官だけの責任ではなく、藩校の最高責任者たる総教の役職にある
御家老様方にも、関係するところ大であると存じます。
しかし、教官がその任に堪える人物でないため、
総教の方々もお力を尽くされがたい訳もあるかとお察しいたしますので、
取りあえず現在の教官が、その任に不適当で、
その見識が遠大な規模のものでないことを、申し上げました次第であります。

更にまた、今日のような大きなご施策に着手なさいましたからには、
当面の維持はいうまでもなく、今後永久に継続させるためのお見込みが、
いつまでも滅びることのないご誠心から発したものでなくては、
何の業績も上がらぬうちに、思わぬ禍が発生してくるものと存じます。
【以上、引用終わり】

これは、アベノミクスの不成功から増税延期を余儀なくされて、
解散に踏み切ろうとしている安倍首相に対する進言ではない。
福井藩肝いりで、藩校明道館に洋書習学所が設置されることになり、
洋学導入の意義と、その教育上の留意点を説いた橋本左内の意見書である。

彼は、一医学研究生の立場から、若干23歳にて明道館の指導者となり、
幕末維新期に多くの人材を輩出した福井藩の人材井戸を作ったわけである。

この意見書は160年前に著されたものであるが、本質を説いているので、
21世紀の今でも決して古びていない。
人材を生み出そうとする人に見識がなければ、
有為の人材も集まってはこないし、彼らを活用することも出来ない。
目先のことに捕らわれて、箸の上げ下げまで、一挙手一投足に批判を繰り返す国民は、
結局自分たちが生活困窮してから初めて、その無意味さに気がつく。

昨夜は、この文章を読み終わったのちに、
伊藤肇氏解説の十八史略を引き続き読んでいたが、数千年前から、
目先のことに捕らわれた人間に、安寧の国を建設するのは無理な相談であった。

私たち日本人が、取りあえず目下の国造りを託している衆議院議員の先生方は、
どの程度の見識をお持ちなのか、選挙を通してしっかり見極めなければならない。

政治 | 08:45 | comments(1) | - | - | - |
コメント
from: 深沢清   2014/11/18 9:08 AM
橋本左内の文章には、今もって頭が下がります。

それよりか光ちゃんのコメントにもワッチは頭が下がります。有難うございます。
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