黒木町日記

実家のある福岡県の黒木町。2010年2月1日をもって、
八女市に吸収され、名前も聞く機会もめっきり減りました。
ちなみに、管理人は東京都暮らしを経て長崎県在住です。
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戦場ぬ止み 三上智恵監督作品鑑賞
戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)をポレポレ東中野にて鑑賞した。
私は映画初日鑑賞が好きだ。なぜなら監督などトークがあるからだ。
今日は、初回上映が満員とのことで急遽決まったレイトショーに参加した。
まずは見終わって、舞台挨拶の大久保カメラマンが発された言葉には深い教唆を得た。
 
取材で辺野古に向かっていると、沿道は米軍基地ばかりなのですよ。
戦争に負けたんだなって強く感じました。

彼女は3•40代で沖縄に縁がある方ではないので、この取材を通して、
沖縄の現実を目の当たりにしたそうである。
そう、この実体験こそが、本土の人に圧倒的に不足している情報なのかもしれない。

沖縄の人は基地反対というけれども、基地がないと経済的に成り立たないでしょ。
米軍基地移設を巡ってニュースが取り上げられると多くの人はそうやって蓋を閉める。
しかし、冷静に考えてみると、沖縄戦があったからこそ、米軍に占領された。

その結果として、アメリカの領地となって、強制収用されて米軍に土地を奪われたのだ。
見返りに経済的な恩恵を受けるのは当然の権利であり、その結果として、
自らの意思で生活スタイルを選べない状態に置かれていることは理不尽なのである。
その至極当たり前の事実すらも、本土で生活していると沖縄の人々を想起できない。

こういった沖縄の暮らしのベースを、この映画ではしっかりと描いている。
沖縄戦、そしてその後の占領下での生活の悲惨さ、日本に復帰したのちも、
米軍基地から度重なる戦地への軍人を送り出したことに対する無念さ、
そういった結果として、現在も基地を押し付けられている現実、
そこに乗っかった辺野古への基地移転という名目の軍事拠点強化策。

戦場ぬ止みという作品に随所随所に出てくる沖縄の負荷を考えると、
本当にその土地で暮らしている方の理不尽さを感じて、言葉を失ってしまう。
 
しかし、そういった状況下にあっても、現実を受け止めて笑顔で暮らす人々、
基地移設反対運動を展開する中で、少しでも事態への進展が認められた時には、
満面の笑顔で歌い、踊りながら、同士で抱き合う姿。

こんな人間的な人々が暮らす沖縄の現状を、良い面も悪い面も、
しっかりと捉えながら、それは自然豊かな環境が育んでいるという、
背景までも語らずに映像で伝えてくれるこの作品は、素晴らしいバランス感を持っている。

もちろんながら、説明が足りないという指摘もあるかもしれない。
もっと反対する側だけでなく賛成する側の意見も、
客観的に伝えるべきだとの指摘もあるかもしれない。

けれども、それはきちんと作品に散りばめられていて、
基地移設に渋々賛同している人の意見も随所に取れ入れらていて、
声をあげられない状況に置かれている人もしっかり汲み取っている。

反対派の行動を制止する海上自衛隊の面々にも理解ある人は存在するし、
反対と声高に言えなかった漁師もきちんといることを伝えている。

ただ、そういった沖縄県民同士を対立させているのは誰なのかを考えると、
明らかに沖縄の人々だけに責任があるとはいえず、
日本という国を動かしている政治であり、彼らを選んでいる全国の有権者に責任がある。

戦場ぬ止みという作品では、辺野古基地建設に反対する人が主人公だと
捉えるのが一般的であるが、よく考えると、こういった現状を知りながら、
何も声を出し、行動をしないスクリーンに対する観客が主人公ではないかと思ったりもする。

戦争に参加できる国の仕組みを進めていると言われる現政権がありながら、
その政権を成り立たせている政党を認めているのは、ほかならぬ有権者一人一人なのだ。

戦場ぬ止み、つまり戦争を進めるのもやめるのも、結局は投票を行う国民に
委ねられているのが、民主主義という仕組みで成り立つ国家である。

この映画は、そんな自分たちの政治への向き合い方にも、
大きな一石を投じるものだと私は感じた次第である。

ともあれ、私はこの映画に描かれている沖縄県で起きている事態の深刻さを知らなかった。
沖縄県で生活する人を含めて、知らない人が大多数であろう。

だからこそ、この映画をじっくり見ることで、まずは現実を知ってほしい。
沖縄県民同士で争いが避けられない状態になっているこの現実を。
知ることからしか、次の道は見えてこないだろう。

現在、ポレポレ東中野にて先行上映中である。
まだまだ鑑賞時間も限られているが、どうにかやりくりして観る価値ある作品だ。
 
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映画 | 01:01 | comments(2) | - | - | - |
コメント
from:   2015/05/24 7:07 AM
現場を見ることが必要です。
これは早いうちに行きますね。
この目で焼き付けないといけまぜ。
from: 深沢清   2015/05/24 6:32 AM
良く纏めているね。佐世保に来た時に観に行きます。しかし現場を観ることも必要とおもうよ。
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