黒木町日記

実家のある福岡県の黒木町。2010年2月1日をもって、
八女市に吸収され、名前も聞く機会もめっきり減りました。
ちなみに、管理人は東京都暮らしを経て長崎県在住です。
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私がやりたいなと思っている陶磁器通販サイト
JUGEMテーマ:マーケティング
今年、有田陶器市にて出店の手伝いをするために、
ゴールデンウィーク後半を有田の街で過ごしました。

決して、掘り出し物が驚くような価格で並んでいる訳でも、
他にない高級品を扱っている訳でもないのですが、私が手伝ったお店は閑古鳥が泣いていました。

店主である波佐見の陶磁器商人の深澤さん曰く、
これだけ反応がなかった陶器市は参加して初めてということでした。
私は、22歳から何かを販売する仕事に携わってきて、
10数年が経つので、何故このように商品が売れないのかは多少なりとも因数分解出来ました。

結局のところ、根本的な要因は、
陶器市を歩く人々が財布に余裕がない人が大半なのが一番大きな理由です。

商売をやるために絶対に必要なものは、商品と売り先です。
商品がツマラナイものであっても、
売り先に需要があるならばどんなものでも売れるのです。
逆にどんなに素晴らしい商品を取り扱っていても、
お客様が1人もいない無人島ではどんな商売も成り立ちません。

陶器市という祭りで賑わいを見せているゴールデンウィークの有田界隈には、
買い物目的の人は非常に限られているのが、今年の現実だったのです。

つまりは多くの人々は、そこに沢山の人々が集まるし、
無料でいろいろな器を眺めることが出来るから、
空いた時間をつぶすために、やってきているに過ぎないのです。

景気が上がったように経済統計値をニュースで報じても、
自らの懐具合を全く気にせずに、
欲しいものを欲しいだけ買い物している日本人なんて、今やかなりの少数派です。

多くの日本人は、日々の浪費を抑え、
無駄と思えるものの買い物をやめ、
捨てるまで使いこなせるだろうものを買っています。

食品から日用品、耐久消費財から住宅まで、
そのような意識で商品を選択しているはずです。
そこまで深く考えていない人であっても、
将来の収入や暮らしを考えると、自ずと節約した消費スタイルになっています。

だからこそ、欲しいものを好きなだけ買って、
その購買意欲旺盛な中国などからの観光客を爆買いと言って、
珍しい目で見ているに過ぎません。

よく言われることですが、
つい20年前まで日本人も海外に出かけ大量購入、
大量消費して、他国の人々を驚かせていた、
つまり自分たちもやっていたことなのですから。

バブルが崩壊して、
右肩上がりの経済成長時代が終焉してから間もなく20年ほどの時間が経ちますが、
もはやより良い商品選定が目的ではなく、
買い物を終えるまでの一連の流れを楽しもうとすることが、
日本人のライフスタイルとして完全に定着してしまいました。

このような時代において、単純に商品を仕入れて、
それをただ陳列し、
お客様に届ける商売はすでに時代遅れなのかもしれません。

その形態がスーパーやデパート、通販カタログや通販サイト、
どのようなスタイルであったとしても。


この問題意識に立ったところで、
私は有田陶器市の期間中に1つの通販サイトを作ってみたいなと思ったのです。

通販サイト上で、1つ1つの陶磁器店が軒を連ねる。
そこには、店主がセレクトした逸品がその使われ方とともに陳列されている。

お客さんが気に入った器を選ぶと、
その器が出来上がる工程をビデオで観ることができる。
そして、その器の購入を決めた場合、手持ちの携帯やカードで決済を済ませられる。

器を作っている工房、
もしくはその工房から手渡しで商品を納品された商店から
宅配便を使いお客さんの元に商品が届く。

商品を使った食卓の写真なり、動画なりをお客さんがアップすることによって、
器を買った陶磁器店に、お客さんから投稿された食卓の様子が並んでいく。

そして、ひと月に一度陶磁器店では、お客さんの投稿を集めてコンテストを行う。

店主とその家族が、とっておきの食卓写真を選び、
その写真を、通販サイトに登録する全陶器店が持ち寄り、
実際に有田陶器市の会場で食卓コンテストを行う。

グランプリを得た家族を無料で有田に招待し、
その窯元でオリジナルの家庭の器を一式を製作する。

そして、今度はその器が、普段有田焼を使っている料理店に並び、
グランプリを獲得した家庭料理が、お店の期間限定メニューとして提供される。

そのようなサイクルを繰り返すことによって、
器を通して数々の日常・非日常のイベントを作り出す土台として通販サイトが機能する。

そんなプラットフォームになるようなサイトを作ってみたいなあと、
有田陶器市の街並みを歩きながら想いを巡らせていました。

人々が食器にこだわりを持つ理由は、
食卓に彩りを与え、より良い食事環境を作り、
家族の会話を生むきっかけを作ろうとするからです。

食卓でご飯を共にする家庭が少なくなってしまった現代において、
食器を作るメーカー、それを売る商社・商店が、その環境作りのお手伝いをしなければ、
一般の人々は、食器本来の意味を知らぬまま、
ただの食材を盛るための道具としてしか利用しなくなってしまいます。

だからこそ、一見時代のトレンドとなっている通販サイトにおいても、
お買い物をするお客さんの視点にたって、
商品が使われる姿をイメージさせてあげることが一番大切なのです。

商品と売り先がどうして繋がるのか、それを語ることが商人の一番の醍醐味なのです。

私は、日々の仕事の中で、そんな大切なことを見失っていたような気がします。
この文面を考えながら、そんな大切で、
商売人の誇りである肝を思い出しました。

まだまだ、遅くはないはずです。
これからちょっとずつやってみます。
商いに飽きたら終わりですからね♪


 
波佐見 | 06:24 | comments(2) | - | - | - |
コメント
from:   2015/12/10 8:46 PM
深澤さんありがとうございます。
思った以上に反響があり驚いています。
自分の中にあるものを表現してみることは大事ですね。
from: 深沢清   2015/12/10 6:48 AM
「商品と売り先がどうして繋がるのか、それを語ることが商人の一番の醍醐味なのです。」これ商いの原則中の原則です。これさえ自覚しておれば苦しくてもやれます。お見事!
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