黒木町日記

実家のある福岡県の黒木町。2010年2月1日をもって、
八女市に吸収され、名前も聞く機会もめっきり減りました。
ちなみに、管理人は東京都暮らしを経て長崎県在住です。
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日本銀行金融研究所貨幣博物館を見学してきました。

ふと思い立って、日本銀行の別館にある貨幣博物館に見学に出かけてきました。

入場料無料で、東京駅から徒歩圏内なので、ちょっとした時間つぶしにもオススメです。

常設展示は日本のお金の歴史を辿ることができ、

どのようにお金が使われていたかとともに、経済の流れを俯瞰することができます。

和同開珎から始まる銅銭から、秀吉・家康などが鋳造させた大判の金貨、

各藩の藩札から、日本銀行が発行した銀行券まで、実物を見て、

それが使われた時代背景を辿ることで、その時代の人々を想起することができます。

お金をめぐる動きは、政治と密接に関わっていて、国が安定しているときは、

貨幣も安定しているけれど、乱世には貨幣の使われ方も日々変化していることが伺えました。

それは、歴史年表とその当時に発行された新しい通貨の多さが符合していることから、

一目瞭然になっていました。

日本貨幣史の概要は、貨幣博物館のウェブサイトから参照できますので、

現地に足を運ぶことが難しい方は是非一見いただければと思います。

http://www.imes.boj.or.jp/cm/history/index.html

――――――

708年、中央集権的な律令国家制定期に発行された和同開珎という銅銭時代から、

その貯蓄するお金の多寡によって、身分が決められていたそうです。

11世紀、銭貨発行が途絶え価値が安定した米や絹・布が銭貨幣の変わりに価値基準として、

利用されるようになった時代、持ち運びに不便だったことから、省力化のために、

信用取引が行われるようになり、すでに小切手のように書面で支払いを命じたそうです。

15世紀後半、商品流通の発展によって銭貨需要は増大する一方で、

中国からの輸入銭貨が大量に入るとともに、それを真似た模鋳銭がつくられ、

貨幣基準がバラバラになった時代、幕府や大名は使う銭貨を統一する撰銭令を繰り返しましたが、

時は戦国時代、なかなか統治が安定せず、その命令は一般に広がることは困難でした。

織田信長が実質的に天下統一を果たし、その撰銭令が効果を発揮するまでは。

16世紀後半、織田信長や豊臣秀吉は貨幣制度の構築を目指し、金銀と銭貨の交換比率を定め、

徳川家康の時代に安定するまで、金山銀山支配を少しずつ強めていきました。

一方で、江戸時代は各大名藩国内では藩札など独自の貨幣発行も容認されていました。

この藩札によって、財政赤字補填や幕府発行による少額貨幣不足を補う役割を果たしていました。

明治維新期に各幕府発行の藩札を全国統一通貨に替えるレートは、各藩の経済安定度が如実に表しています。

18世紀、江戸幕府は幾度もの改鋳を行うことで貨幣流通量を増やし、

金銀貨の品位を引き下げました。これにより経済情勢は好転したり停滞したり変動を繰り返します。

まさに、現代世界中で行われている通貨政策の原型を垣間見ることができます。

1858年から、修好通商条約を5カ国と結び、割安な金が海外に流出し、急激なインフレが生じます。

明治政府は、富国強兵・殖産興業政策を進めるために、近代的な貨幣制度確立を急ぎます。

貨幣を改め、中央銀行である日本銀行が設立されます。

西南戦争の戦費を不換紙幣の増発でまかない紙幣に対する信用が揺らいだことが、その背景です。

19世紀後半、欧米先進国が銀本位制から金本位制に移行したことに倣い、

1897年制定の「貨幣法」によって金本位制が確立されます。

このことで、国際的な経済・金融秩序に加わることになりました。

1920年代第一次世界大戦が終わり、ヨーロッパが復興し、日本の輸出が減少する中で、

関東大震災発生、金融恐慌発生と続く多くの困難期、金融不安に見回れ、金本位制を離脱、

1942年に交付された日本銀行法によって、円は管理通貨制へと移行します。

――――――

といった形の日本における貨幣史の流れを多くの実物や、当時のエピソードから知られる

この博物館は、大人の勉強スポットとして非常に有意義な場所でした。

この場所を見ていると、現代社会にどうして為替が必要なのか、銀行取引で手形が使われるのか、

金融政策で物価を安定させるために、どういったことが必要なのかといった、

本質的なテーマを、現実に即して学ぶことができます。

私は、今回1度目の見学で、入館時間が遅かったこともあり、

十二分に概念を理解できない仕組みも多々ありましたので、

今一度足を運んで、お金をきっかけにして、経済について学ぶ場所として、

活用させていただければと痛感した次第です。

金融というと、専門的な人々にしか縁がないように考えがちですが、

国家機構中枢部から、一般庶民の生活までに関わる、人間でいえば血流です。

全容が理解できないまでも、どうやってお金が流れているのか、

大枠だけでも感じることができれば、普段の社会も違って見えてくるのではないでしょうか。

日本銀行
この写真は貨幣博物館向かいの日本銀行本館です。
JUGEMテーマ:経済全般
経済 | 00:24 | comments(0) | - | - | - |
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