黒木町日記

実家のある福岡県の黒木町。2010年2月1日をもって、
八女市に吸収され、名前も聞く機会もめっきり減りました。
ちなみに、管理人は東京都暮らしを経て長崎県在住です。
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愛すべき昭和・平成のおじさん 広河隆一 人間の戦場 鑑賞。

今日、長谷川三郎監督作品「広河隆一 人間の戦場」初日にお邪魔しました。

新宿のケイズシネマは初体験でしたが、とても見やすい規模感のシアターでした。

私は、数年前にDAYS JAPANでほんのちょっとボランティアをしました。

今の丸井春編集長が、まだDAYSで本格的に働かれる前の時期で、

その時には、何度か広河さんとご飯をご一緒したことがあります。

紹興酒を軽く飲みながら、過去の取材エピソードを話される姿は、

とっても印象的で、取材時などに見せられる厳しい表情ではなく、

とてもお茶目で、笑顔が素敵な好々爺(失礼ながら)といった雰囲気でした。

そんな、私が好きな広河隆一さんが惜しげもなく描かれているのがこの作品でした。

長谷川三郎監督の初回監督作品は、福島菊次郎さんが主役の「ニッポンの嘘」なのですが、

この作品でも、主役のチャーミングな表情を引き出す術は流石で、

是枝監督作品でも著名な山崎裕カメラマンの腕と合わせて、98分間魅了されつづけでした。

この作品では、広河さんが取材で頻繁に訪れられている福島県、

パレスチナ自治区、チェルノブイリに近いベラルーシ、そして沖縄県など、

多くの場所で、何故それぞれの活動を行い、どういった取材をされているのかを、

長谷川監督が聞き出していくシーンを中心に作品が構成されています。

私はそれほどの広河さんフリークではないので、もちろんながら、

この作品で初めて知った広河さんの取材活動も多数ありました。

いろいろな土地で、様々な人が命を落としたり、怪我をしたり、病気になり、

故郷を追われ、生活している拠点を探し求め、将来を悲観している姿を、

広河隆一さんのカメラによって切り取られとっている背景が、

その土地で撮影された写真とともに収められていました。

広河さんがジャーナリストとして自らの危険を顧みず、

自らの尊厳を認められずに排斥されている人々の姿を収めているのは、

多くの目の前で亡くなっていった人々の悔しさが胸にずっとあるからだそうです。

昨日と変わらない今日があり、その延長線上に明日がある。

日本のある場所で、生活するのにそう困らずに生きているとそんなことを、

考えずとも、日々を無駄に浪費しているのが、私たちなのかもしれません。

そうしている現在でも、DAYS JAPAN紙面で毎月伝えられているように、

多くの人々が国家によって謂れ無い攻撃を受け、命を落としています。

日本国内にあっても、福島第一原発事故によって生まれた土地を奪われたり、

苦しい家計の中で、ご飯も満足に得られずに希望を持てない子どもも存在します。

DAYS JAPANにはこう謳われています「1枚の写真が国家を動かすこともある」。

実際に、広河隆一というジャーナリストは、戦場や放射能汚染地域から、

一枚の写真によって国際世論に働きかけ、国家を動かしてきました。

しかし、あくまでもそこに流れているのは、カメラの目先にいた

一人一人の人びとに、どうしたら力になれるのだろうかという小さな動機なのではないか、

この作品を鑑賞しながら、そんなことを考えさせられました。

この作品のパンフレットに林典子さんが寄稿されているように、

広河さんは人使いが荒くて怖いといった印象を一時的にも持ってしまう人は多くあります。

現に私の知った人でもそういったことを呟いていらした方はちらほらです。

ただ、ある意味でそれが昭和という日本の時代の良さだったのではないでしょうか。

地域の子どもに対して小言をいう近所のオヤジは、子どもからは嫌われますが、

大人になった子ども達が記憶に残っているのは、そんなオヤジだけなのです。

いつも親切に優しい言葉をかけてくれた人のことはあまり記憶していません。

そんな昭和の面影を色濃く残している広河さんですが、

子ども達に接するときに見せる表情は、本当に可愛らしい限りです。

この作品中でも、たくさんの子どもと接する場面が登場しています。

子ども達に楽しいと思える未来を作ってあげたい、

広河さんの原動力は、まさにそこにあるのではないでしょうか。

日々、自分自身のことで汲々としている日本人が溢れる中で、

広河さんのその姿勢は、非常に稀有であり、お手本とするべきものだと思います。

ただし、それはあくまでも広河さんだからこそ出来る生き方でもあります。

私は何ができるのだろう、そしてこれから何をしたいのだろう。

そんなことを作品を見終わって考えてしまっている私という存在がいます。

広河隆一という人物を描いたドキュメンタリーであるのに、

最終的には、自分という存在を考えさせられるきっかけになりました。

とても素敵な映画を初日に見られたことはこの作品に携わった多くの人々、

そして、私が出会った素敵な広河さん応援団の皆様のおかげです。

私にできることは、なんだろう。

それを見つけて、一歩を歩みだしてみて欲しい。
 

この映画で長谷川監督が、広河さんを通して伝えたかったメッセージだと感じています。

広河隆一さん
(こちらの写真はパンフレット掲載写真を拝借しました。)

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