黒木町日記

実家のある福岡県の黒木町。2010年2月1日をもって、
八女市に吸収され、名前も聞く機会もめっきり減りました。
ちなみに、管理人は東京都暮らしを経て長崎県在住です。
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プロフェッショナルとは、常に鍛錬し続ける人間。
NHKプロフェッショナル 仕事の流儀を見ながら、昨日も涙が止まらなかった。

最後の職人、ニッポンを支える男たち
漆カンナを作る職人中畑文利さん、ヤスリを作る職人深澤敏夫さん、
ご老年のお二人はいずれも満身創痍でありながら、
老体に鞭打って、視力が落ちた眼を凝らしながら、自らの限界に打ち克つように作品を作られていた。

プロフェッショナルを見ていて、心に響く放送回は、
自らの両親を超える世代が取り上げられている時だと、改めて振り返ってみると気が付いた。
その心は何なのかと、昨夜放送を見ながら痛切に感じたのは、祖父の面影を感じるからなのだろう。

幼い頃から、生きるために必要な知恵は、みんな母方の祖父に学んだといっても過言ではない。
彼は、私が家を出た18歳の春に、自宅のベッドでこの世を去った。私に「頑張れ」との言葉を遺して。

祖父は自宅に戻る前、病院に入院している際も片時も、
自らが少しずつ拡げてきた田圃のことを気に掛けない日はなかった。
身体はとても動かせる状態ではなく再び米作りが出来そうにないにも関わらず、
田圃に入る段差をなくすステップをつけば農機具が入りやすいと私や祖母に話をしてくれたものだった。

同期の若者を特攻隊として送り出し、自らも空軍として出撃するつもりだった足を悪くした祖父は、
自宅に戻りそれから農業一本に生きた。
自民党員であり、町の町議会議員選挙の応援をやり、農業新聞を丹念に読み、
日夜新しい作物の作り方に頭を動かしていた。
晩年は、動かない身体を意識してかせずかは分からないけれども、周りが呆れるほど道具に凝っていた。

望遠鏡がウチにゴロゴロ転がっていたし、ラジオも携帯用据え置き用など何台も用意されていた。
農機具もあまり余所では見掛けないような変わったものが納屋には沢山存在した。
自らの手を使って農作物を作ることにこだわった祖父は、自動機械に頼ることは少なかった。
米以外の商品作物で言えば、昔作っていた葉タバコ、私も手伝ったミカンなど、
今となっては海外からの輸入によって日本での生産量が極端に落ちたものを、
自らの手で家族の力だけを借りて、生涯に渡って作り続けた。

曾祖父はあまり働かない人で、
祖父は幼い頃から苦労を重ねたようだが、そんなことに文句を言うことはなかった。
私が知る限り、愚痴を溢すのは、自らの身体が動かないこと以外にはなかったように思う。
いつも親戚や近所の人の面倒を見るのが好きな親分肌で、
彼には頭が上がらない人は多かったが、そのことを寧ろ気にさせないような素振りに終始していた。

プロフェッショナルとは、そんな大それたものではないよと、
昨夜番組で取り上げられた職人さんが語っていたが、まさにそうなのかもしれない。
世界中に名を馳せるようなプロはもちろん存在するが、
大半の人々は、誰かの活躍を支えるだけに過ぎない縁の下の力持ちなのかもしれない。

日々、自らの仕事に一生懸命に取り組み、昨日より今日、今日より明日、
少しでも良い仕事をしようと励みながら、
一生かけて小さな積み木を重ねていくのが凡人の働き方なのかもしれない。

その原点に気付かせてくれる祖父という羅針盤を持てている私は幸せものだと、
春になり、彼の死を悼むとき、改めて強く考えさせられる。

祖母もまだまだ元気にしているが、決してこの先いつまでも生きている訳ではない。
しっかり会話が出来るうちに、祖父について今一度じっくりと話をしてみよう。
私が本当にやりたいことのヒントがそこにある気がするから。
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