黒木町日記

実家のある福岡県の黒木町。2010年2月1日をもって、
八女市に吸収され、名前も聞く機会もめっきり減りました。
ちなみに、管理人は東京都暮らしを経て長崎県在住です。
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地方経済を恒常的に回すには地方の人が自らの頭で考えて動く他ない。都会の智慧者に頼るな。

地方創生が国の方針として謳われ、自治体として限界点を迎える前にどうにかしないといけない、

そう考えている人々は、日本中に沢山存在している。
この地方を元気にしたいと声を出している人に、私は全力で問いたい。
あなたの頭で考えて、自分の責任で動いていますか?と。

私は、東京都から長崎県の東彼杵郡波佐見町に移住した。
この土地には、自分の頭で考えて、自分達なりに、

どうしたら他者を惹きつけることが生まれるのかを

一生懸命に追求している人々が沢山いる。
私は、そんな熱い人々に影響され、俺もなんかやんなきゃ存在価値が埋没してしまう、

そう発破を掛けられる日々を過ごしている。

 

一方で、私の生まれた場所である、福岡県の八女という土地を垣間見ると、

もちろん自分の頭で考えて行動している人は存在するが、
東京とか福岡といった外部の知恵に頼ってしまっている所が他所者の私にはありありと見えてくる。

その一例を私は、グリーンピアという元々国が作った施設の

今の状態から直感的に垣間見ることになった。
厚生省が年金資金運用基金にて建設したのがこの施設の始まりで、

経営素人の役人が資金をふんだんに投下した結果経営不振に陥り、

民間企業に売却された二箇所以外の施設は、地方自治体に譲渡され、

現在はさらに民間企業が買収し運営している土地も存在している。

 

グリーンピア八女は、国の外郭団体による運営を外れた後に、

黒木町が運営を行っていたが市町村合併により八女市の運営主体になり、

現在実質的な運営は東京に本社がある民間企業が担っている。

2010年、八女市が上陽町、黒木町、立花町、矢部村、星野村を

吸収する形の合併によりかなりの面積の自治体となった。
確かに合併によって良くなった点もあるだろうが、現実として旧町村地域の発展が、

自治体運営としては疎かになりつつあるというのが、この土地を外から見た私の感覚である。

 

そんな八女市が指定管理者として西洋フード・コンパスグループに

運営を委託しているのがグリーンピア八女などの公的保養施設である。

(他にもべんがら村、池の山山荘なども同社が受託している)

運営委託当初は、施設の独自性を見出す努力がなされ、

実際に窓口にいらっしゃる方の気遣いも細かいものがあった。
しかし、先日久しぶりにグリーンピール八女の温泉施設を訪れると、

売りでもあった八女茶のお風呂はなくなり、

高齢者が転んでも大丈夫なように設置されていた洗い場の畳も撤去され、

露天風呂などに入ってくる温泉湯量も絞られていた。


その他夏休みで利用者は増えていたが、プール横に併設されているバーベキュー場は、

運営スタッフ数は限定され飲食を扱う場所としては、

決して綺麗とは言えない状態でサービス提供されていた印象だった。

 

ホテルの売店やフロントを通っても、スタッフから挨拶をもらうことは殆どなくなってしまい、

お客様が前にいようと何も声を掛けない状態になってしまっている。
売店のお土産メニューも頻繁に更新されている様子はなく、

大きなポスターを掲げられている商品がどこに陳列されているのかも分からない状態である。

挙げればキリがないが、とにかくにして施設運営に熱がなく、

サービスとして再び利用したいと他人にオススメできる施設とは言い難い。
現在は新しく建設されたサッカーコートなどのハコモノの効果により利用者が増えているが、

果たして持続的な運営が維持できるほどの売上を、

10年後を過ぎても見込めるかどうかは疑問である。

私は、グリーンピア八女の現実を招いた諸悪の根源は、

運営主体の責任感が存在しないことにあると断言したい。
国がお金を出して作ったという点から始まり、自治体の合併による責任者の変遷、

民間企業が買収した訳でもなく、

一定の費用を得て期限終了までそつなく運営をすればよいという指定管理制度。

 

こんな要素全てに『責任感』というもののカケラを感じなくて済むように仕組まれてしまったのが、

パッとしない現状をもたらしているものと考えられる。

グリーンピア八女の例は、決して例外とは言えず、

八女市は今後どのような方向性を目指していこうとするのか全体像がイマイチ見えてこない。
それは、責任感ある主体の活躍が目立っていないからなのではないかと、

私は外部から見る限り感じざるを得ない。

木下斉さんに限らず多くの識者が何度も指摘されているように、

地方創生できる地域は、その土地に暮らす人が都会の意見とお金に頼り過ぎず、

自発的に運営していこうという意識が高い土地であるだろう。

 

葉っぱビジネスで注目を集め続ける上勝町などは最たるもので、

いろどりの横石社長が1人で自腹で料亭に通って、

「つまもの」というビジネスの種を探してきたことが今の成功に繋がっている。
困難に喘ぐ地方鉄道の再生は、

他業界からやってきた公募社長の手腕に寄るところが大きい印象であるが、

そのリーダーの行動を信頼している自治体の後押しがあるからこそ、

多くのこれまでにない動きが生まれているのが現状である。

昨日のいすみ鉄道社長ブログを読んでいただければ良く分かる)


ある地域が歴史的に見て、どこに強みがあり、どこに弱みを持っている、

そして経済的にどこに可能性があり、どこに限界がある。
それをしっかり部外者の意見を交えて考察した上で、

現実の難しさと、将来の希望的ビジョンを見据えて、

どんな街を自らの手で作っていこうかと考える地域人グループの力からしか、

困窮する地方経済は再生していかない。

時代がどんなに変遷しても、その土地の自治をメインに国作りをし続けている日本では、

あくまでも経済行動の主体は人々が生計を立てる地域を主体にせざるを得ない。
インバウンドによる経済がいくら盛り上がったところで、

人々の意識としてその地域に生計を立てている人の合意形成によって、

経済を動かすことをずっとやってきた事実を簡単に変化させるのは容易ではない。

ちきりんではないが、自分の頭で考えて行動する地域経済からしか、

独自性を維持し続けられるアイデアは生まれてこない。


東京など都市部に生活している人々は、その土地の経済合理性に従って物事を思考する訳で、

それは山間部などの地方経済にそのまま当てはまるはずがない。
加えて、都会の知識に頼るという行動に逃げてしまう自治体の人々に、

他者を惹きつけるような魅力が湧いてこないという側面もある。

江戸時代、260年に渡って江戸幕府という大きな日本の柱はあるものの、

六十余州と呼ばれる多くの地域によって経済行動が営まれ、他藩との交流をしつつも、

原則的にその地域はその地域の中で経済を成り立たせようと将軍以下人々は行動した。
まだまだその江戸時代が終わった時代から200年も経過していない日本では、

市井の人々の行動形態に大きな違いはない。
もちろん、過剰に集中する都市部生まれの住民は、

それとは全く別の論理で行動しているのは言わずもがなではあるが。

私は、波佐見に辿り着くまでに、日本列島いろいろな地域を旅してきた。
やはり旅をして楽しいのは、他の土地では味わえない人情豊かな人々との交流に他ならない。

 

運営主体が革新的な東京の会社であったとしても、

そこに働く人々の意識が入らないサービスは浮き足立つものであり、

遠方からくる人々に感動を与えられるものとはならない。

 

全くスマートでなかったとしても、くしゃくしゃに笑ったおばちゃんが、

美味しい肴をつまみに地酒をサービスしてくれる居酒屋に、

私は人を呼び寄せるヒントを求めたい。

 

どんなに実績を持っているコンサル先生に地方が良くなる処方箋を求めるより、

地方で少しでも自分の力で人を呼んでいる人をじっくり観察して、

自分なりにその意味を考えて、それを活かして行動していった人にこそ学ぶべきだ。


あ、そういえば波佐見に移り住んで、

地元の居酒屋に1人で出掛けたことがないので、今週末出掛けてみます!

JUGEMテーマ:地域/ローカル

地域 | 06:47 | comments(2) | - | - | - |
コメント
from:   2016/07/28 12:23 PM
深沢さん

ありがとうございます。
全く建設的ではない記事なので、ではどうすべきなのか、改めて書いてみます。
from: 深沢 清   2016/07/28 6:57 AM
よくできているよ。
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