黒木町日記

実家のある福岡県の黒木町。2010年2月1日をもって、
八女市に吸収され、名前も聞く機会もめっきり減りました。
ちなみに、管理人は東京都暮らしを経て長崎県在住です。
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地方活性化の肝は今も昔も変わらず地域産業を築くこと。

私は、もう20年以上にわたって九州の片田舎から、

色々な地域を歩き回ってきた。

 

ご縁があって今は生まれた場所とは別の場所で、

街づくりのわずかな部分のお仕事を担っているが、

その過程で元気な街とはなんだろう?

そんな疑問を常にいただいていたような気がしている。

 

私が生まれ育った福岡県八女市は、

第二次世界大戦までは近隣から商品が集まり、

大きな商店街を形成していた福島地区に市庁舎が存在する。

それから70年以上が経過し、様々な取り組みによって

地域活性化の試みがなされたにも関わらず、

ずっとこの場所に住み続けられるだろうか、

不安な声を出している市民を至るところで耳にする。

 

一方、私が今生活している長崎県波佐見町において、

住民の皆さんと接していて、個々の地域において、

様々な不安を声に出されるけれど、

波佐見という町自体への不安の声は、八女市と比べて少ない。

 

その違いは、地場産業の存在である。

 

八女市には伝統産業として、提灯や仏壇、石灯籠やお茶など、

脈々と生業を営む事業者は存在する。

しかしながら、それらの産業に携わっている人の数は、

市民全体の割合のうち、非常に微々たる割合である。

 

一方で、波佐見町は400年以上にわたって窯業の町として続き、

社会の仕組みが大きく変わろうと、

江戸時代から現在まで日用食器を作り続けている。

もちろん、何度も廃業の危機にさらされながらも。

 

日本列島改造論から地方創生まで様々な掛け声のもとで、

都市から地方へ人材を戻そうとする国の取り組みが行われ続けて、

もはや40年以上が経過するにも関わらず、

東京を中心とした人口がこぞって地方に動く雰囲気は皆無である。

 

この大きな要因は、ただ一つ「仕事がないから」それに尽きる。

 

地方で高校時代まで生活していた学生が都市部に行くと、

仕事の多様さに驚くのが一般的ではないだろうか。

ニュースを賑わしているトレンディな技術用語を使いこなせる

企業が地方に本社を置くケースは本当に稀であり、多くは都市部に存在する。

 

私は、最近波佐見における地域活性化のこれまでをまとめるため、

書籍を作ろうとする方のサポートで、多くのキーマンと会話をしている。

初めにそれらの動きを始めた人から、

将来に向けた新しい動きを進める若者まで、

異口同音に口を揃えているのが、

波佐見に地場産業があることが強み」という点である。

 

ここでいう地場産業というのは、その土地を代表する産業に止まらず、

現実的に多くの住民が何らかの形で産業に関わっていることを意味する。

わかりやすく言えば、高度経済成長期に発展した企業城下町である。

 

企業城下町が、その命運を一つの企業に委ねられているのに比べて、

地場産業が支える町は、一つの企業がなくなっても、

新しい商品・サービスを提案する他の企業が牽引することができる。

 

 

常に変化し続ける生き物が築く時代が変化することは避けられない。

だからこそ、法人である企業も変化は避けられず淘汰も必定である。

それに乗っかる存在である自治体が変化せずにはいられない。

これは、長い時間財政再建に喘ぐ夕張市を例に出すまでもない。

 

地場産業が存在しない地域に地場産業を作ることは容易ではない。

そして、地場産業が存在する地域を次世代に繋げることも困難だ。

しかしながら、どこかで誰かが始めた産業があったからこそ、

今現在、全国・全世界で産業の恩恵を受けて、人々が営みを得ている。

 

この当たり前の事実を決して否定することなく、

自分自身が担える最低限のことを目一杯取り組んで行くことが、

必ず地域のためになり、ひいては自分自身のためになる。

 

その筋道を間違わないように、残り少ない今年を暮らし、

来年に向けた目標を立てていきたい。

波佐見焼急須

JUGEMテーマ:地域/ローカル

社会 | 11:25 | comments(0) | - | - | - |
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