黒木町日記

実家のある福岡県の黒木町。2010年2月1日をもって、
八女市に吸収され、名前も聞く機会もめっきり減りました。
ちなみに、管理人は東京都暮らしを経て長崎県在住です。
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China2049-秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」-マイケルピルズベリー著 読了。
評価:
マイケル・ピルズベリー
日経BP社
¥ 2,160
(2015-09-03)
コメント:中国とアメリカの今がどんな考え方で関係性を維持しているのか、根本的な点を知るためには非常に優れた著書である。今後の中国との付き合い方への指南も秀逸。

毎度、議会前の質問準備中に読書が進むダメな人間である。

 

自分自身をポジティブすぎず、ネガティブすぎずに制御する。

他者を恐れすぎず、接しすぎずに付き合う。

古今東西、どんな人間・組織にとっても非常に難しいことである。

 

マイケル・ピルズベリーはこの本「China2049」において、

中国を正しく恐れ、正しく敬意を払い、正しく付き合うには、

アメリカはどう振る舞うべきなのかを、

中国に対して自らはこれまで賞賛すぎていたと反省し、

事態の変化によってポジションを変えた結果として、

アメリカと中国について現状分析を踏まえて指摘している。

 

私は、三国志演義の物語についてはうる覚えだし、

アメリカが中国に対してどういった考え方で政治経済の

関係性を維持しているのか、この本を読むまで、

定まった見解は存在しなかった。

 

しかし、この著書を358ページまで読み終えて、

まず初めの感想は、中国の歴史を今一度学び、

それを日本の今後に役立てたいという率直な想いである。

 

世界で多くの人が認識している通り、

今や中国は世界的な経済成功を成し遂げている国である。

その影響下で、アメリカに変わって覇権を握ろうと、

世界中の国と同盟関係を結ぼうとしているのも事実だ。

 

第一次世界大戦以後続いてきた、

欧米の軍事的経済的成功国が、植民地支配を行う前に

中国やインドが世界的な覇者であった時代を

取り戻そうとする意識が、中国を突き動かしているという、

ピルズベリー氏の指摘は一見当たり前のようで、

案外見過ごしてしまっている大きな事実である。

 

日本に住む我々も、第二次世界大戦の敗戦国という自意識は低く、

中国や韓国、その他の国が日本という存在をどう見ているのか、

客観的に踏まえることができていない事実も、

その辺りに存在するのではなかろうか。

従軍慰安婦問題しかり、靖国参拝問題しかり。

 

「世界覇権100年戦略」という副題が示す通り、

中国は1949年の中華人民共和国建国100年を目標に、

アメリカに変わって世界の覇権国家となるべく、

様々な戦略を目に見えない形で遂行しているというのが、

マイケル・ピルズベリー氏が本著で訴える肝である。

 

その内容については本著を読んで頂く他にないが、

覇権を得ようとする中国にアメリカはどう向き合うべきなのかという、

本著最後の結論は、様々な教唆を読者に与えてくれる。

これは、中国とアメリカの関係だけではなく、

その間に挟まれた日本にとっても非常に有意義な指摘である。

 

著書のエッセンスを紹介するのはブログには適さないかもしれないが、

内容は本を読まないとわからないので、以下タイトルだけ示したい。

 

第一段階:問題を認識する

第二段階:己の才能を知る

第三段階:競争力を測定する

第四段階:競争戦略を考え出す

第五段階:国内で共通性を見出す

第六段階:国家の縦の協力体制を作り上げる

第七段階:政治的反体制派を守る

第八段階:対米競争的行為に立ち向かう

第九段階:汚染者を突き止め恥じ入らせる

第十段階:汚職と検閲を暴露する

第十一段階:民主化寄りの改革をサポートする

第十二段階:中国のタカ派と改革派の議論を監視し支配する

 

第十二段階の説明として、シンガポール建国の父と呼ばれる

リー・クアンユーが中国に対して冷静に分析を行っており、

その正しい予測の下で国を率いていたことを記している。

 

アメリカが第二次世界大戦を戦った時、

日本の文化について相当に研究を行い、

戦わずして勝つための布石を打ったことは知られている。

 

今、中国は同じように自国の数多の政争からの知恵を踏まえ、

どのように、目に見えない形で覇権を得ようかと、

敵になる勢力を冷静に分析しながら隠密に行動している。

もちろん、敵を油断させる派手な作戦を行いながら。

 

それに乗せられることなく、アメリカがどう行動するべきかを

説いた上記の12の戦略は、最も中国に乗せられているかに見える、

日本人こそ学ぶべき視点なのではなかろうか。

 

我が国は、有史以来文化を中国大陸から学んできた。

経済も社会統治の仕組みも、様々に影響を受けている。

 

今、改めて人間の生き方も現実社会に学ぶのではなく、

歴史を紐解いていけば見えてくる価値観が多いのではないか。

特に、日本と中国の関係性の歴史にこそ。

アメリカの戦略を指南する本でありながら、

日本人の今後にも大きく示唆を与える良著だったので、

ついつい駄文を連ねてしまった。

 

刊行後時間は経過しているが、一読に値する本であることは間違いない。

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