黒木町日記

実家のある福岡県の黒木町。2010年2月1日をもって、
八女市に吸収され、名前も聞く機会もめっきり減りました。
ちなみに、管理人は東京都暮らしを経て長崎県在住です。
<< January 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
 
ARCHIVES
RECENT COMMENT
  • 「変わらないもの、変わるもの。」成人式を迎えた皆さん方へ。
    深沢清 (01/03)
  • 今日見た夢の話 〜誇るべき先輩〜
    深沢清 (05/29)
  • 飲み屋のお姐さんに嫌われない方法〜嫌われる7つの振る舞いを避けよう〜
    光 (09/15)
  • 若者よ、失敗を恐るな。
    光 (07/06)
  • 新しいことをやる人々は、周りにエネルギーを与えてくれる。
    光 (06/25)
  • 新しいことをやる人々は、周りにエネルギーを与えてくれる。
    深沢清 (06/25)
  • ホンダジェット 開発リーダーが語る30年の全奇跡 前間孝則著 読了。
    光 (06/03)
  • ホンダジェット 開発リーダーが語る30年の全奇跡 前間孝則著 読了。
    深沢清 (06/03)
  • 農協は地域でなにができるか -大分大山町農協の実践- 矢幡治美 著 読了
    光 (05/05)
  • 農協は地域でなにができるか -大分大山町農協の実践- 矢幡治美 著 読了
    深沢清 (05/05)
にほんブログ村参加してます。
MOBILE
qrcode
PROFILE
無料ブログ作成サービス JUGEM
 
続けることの難しさ、終わることのあっけなさ。
私が、約10年前東京に出てきて初めて
おふくろの味と思えた食堂が先月でお店を閉められていた。
店主のおばあちゃんが高齢で、
最近はなかなか開店時に出会えずに食べ納めが出来なかったのが心残りである。

この東十条駅前の食堂は、民家の一角土間を食堂にしたような作りで、
冷蔵庫などは家の奥にある居間に置かれていた。
天ぷらが主力の店で、店内は油まみれ、
店頭販売をされていたので、通りには良い香りが漂っていた。
最近訪れると、ちょっと油きついかなと思わなくもないけれど、
それがばあちゃんの味を想起させ、食欲は全く減ることがなかった。

ちょっと遅めにお店に顔を出すと、お兄さん、これどうぞと言って
揚げたての野菜天をサービスしてくれたことも2度3度ではない。
ビールは瓶ビールしかなくて、お茶はもちろん急須で注ぐ。お客さんは殆んど常連さん。
日曜の昼間からビールで気持ちよくなり、店主に絡んでいるおっちゃんもよく見かけた。

そんなことを思い出してこの文を書いているだけで、舌におばあちゃんが作った海老天の味が浮かんでくる。
そして、電車の中でこの文を書いてるのに、涙が止まらずしょうがない。

そんなお店を探して、日本中を歩くのが、お給料を貰い始めて以来の私の趣味だ。

素敵な庶民的なお店に出会っても、そういったお店の大半は、
店主が年配の方なので、次に足を運ぶ時には閉店していることも残念ながらよくある。

お店に張り付いて、休みは週に一度あるかないか、毎日仕込みから後片付けまで、
決して多くの儲けはなくても、
いつも来店してくれる常連さんのために汗水垂らして働くおばちゃん、おじちゃんが私は大好きだ。

もちろん評判になる味の店ほどには美味しくないかもしれない。
しかし、その土地で長年にわたりお客さんを絶やさないことが何よりもの折り紙なのではないだろうか?

マズくてどうしようもないお店であり、人通りが全くないお店で、
サイドビジネスとしてやっていない以外は、いずれ潰れる。
その淘汰に乗らなかった結果、自分自身の仕事として、
厨房に立ち続けている小さな食堂があるからこそ、
地域で働く人々は、昼ご飯に腹を満たし、夜良い気分で帰路につけるわけである。

私は、チェーン店ももちろん利用するのだが、
できるだけ初めて赴く土地では、地域の小さな食堂に足を運ぶようにしている。

その土地の食堂なり、その地に馴染む居酒屋さんには、
必ずその土地のお客さんが集い、方言交じりで今日やったことが誰彼問わず会話されている。

そんなコミュニケーションを聞いているだけで、
自然にその土地に初めて来た感覚を忘れ、まるで現地住民であるかのような錯覚に陥る。

居酒屋で良い気分になるまで呑んで、4時間も過ごしてしまったならばもはや店主から一目置かれ、
多少の商売感覚に優れた店主であるならば、次に足を運ぶ時でも記憶していてくれる。

たった一軒の食堂だと侮るなかれ、立派な事業者なのである。
時代をみて、人を観察し続けなければ、営業を続けることは難しい。

経営に終わりはない。
続けることは難しいが、手を抜いたり、止めようと決めれば、あっけなく終わりはやってくる。

何も難しい経営書を読まなくても、大学に通わなくても、
1つの食堂の生涯を見つめるだけで、経営とは何か、その要諦を掴むことは出来るのだ。

『大切なことはディズニーランドで学んだ』という本が書店に平積みにされている度に思う。
まず大切なことは、そこにある地域の食堂に学べよと。。。
JUGEMテーマ:マーケティング
経済 | 00:50 | comments(2) | - | - | - |
サービスの次元という必要不可欠ながら、なかなか広がらない大切な価値観。
JUGEMテーマ:マーケティング
東京ハンズの総合プロデュースを手掛けた浜野安宏さんは、
1995年にサービスが流通の中心概念になると、自らが作ったお店の現実を踏まえて、この著書で断言している。

それから21年が経過したのだが、ネットを含めた流通事業者で、
本当に生活者視点のサービスを提供できているお店はどれほど存在するだろうか?
私が働く会社を含めて、お客様に対して、
十分寄り添えていない部分が多い日本の小売が存在する限り、この著書の価値は全く下がらない。

浜野氏は、サービス再生への道という章立ての中でこう指摘する。(少し長過ぎるが以下引用)
------
店とは、昔から提案の場であった。
店をはる人間の生きざまのパフォーマンス・スペースであった。
つまり、出店するということは、『店をはる』ことであり、
胸を張って自分を主張くるところであった。
さらに店をはることは人と人とが交換しあう場をしつらえることであった。
店と舗(しつらい)を含む人と人の出会いの場、
物と人と、人と物と、物と物との有機的な連帯反射をうながす空間である。

ところが今日では店舗がないほうが、物と人との有機的関係を保てるようになりつつある。
ダイレクト・マーケティングというのはメーカー的発想であるが、
マーケティングにおける有機化の時代を象徴している用語となりつつある。
本来、人間社会では店がなくとも、物も商品も成り立つのである。
それならば店とは、販売員とはなんだろうか。

ポストモダン社会ではこの『本来』『昔から』という概念が再認識されてくる。
単純な結論を許していただくならば、
近代に忘れ去られ、無機化されてしまった、流通における有機性の再生なのである。
店の役割が早とちりの記号論者がいうように、単純に〈モノ〉に記号とか象徴性を与えて、
〈商品〉に転換する装着であったとしたら、
カタログという古典的だがポストモダンなメディアにとってかわられてしまうだろう。
そこで店はエキストラ・ニューメディアにならなければならない。

あらゆる古典から先端技術を駆使したメディアがインテグレートされて店の役割を代行したとして、
なおも存在し続けるような店は、人が出かけていきたくなる店、
トータルな魅力をもった世界でなくてはならない。
そのような店は人間に欲望や想像力があるかぎり存在し続けるだろう。
サービスマインドをもった店と言い換えてもいい。

店とは、人が営むものである。
それ以上に人が買い物に来たり、遊びに来たりして成立しているのである。
これからは『買いに来る』『遊びに来る』ということは貴重なことである。
モノとそのモノがうまく配置され、実感できる提案空間へやってくることが大変重要なことなのである。

だから店は、客との総体との有機的な関係をつくり出し、育てていく努力を続けなければならない。

------

この概念を、浜野氏の文面だけで辿ってもピンと来ない人には一切来ないだろう。
けれども、分かる人には、その人が経験したことのある居心地の良いお店の景色が浮かんでくるはずだ。

品定めをしている新規のお客様に無駄に声を掛けない。
それでいて、何か聞きたいなあと思う時に、気が付けば店員さんがそこに居る。
品物の価格はそんなに安くないけれど、飽きがこない品質で長い間愛用できる。
購入したものについてメンテナンスを自らで対応してくれる。
古くなった購入物に代わって新しいモノを勧めるのではなく、修理をしてもそのモノが再び使える術を提示してくれる。
購入者が何を目的にモノを探しているのかに深い関心を抱く。
そのお店に扱っていないものでも、そのモノに合うベストな組合せを提案してくれる。

そんなホテルで言うところのコンシェルジェのような店員さんがいて、
彼ら彼女が自らの強いこだわりにより選ばれた商品が見易く並んだお店。

そんな魅力溢れるプロデュース能力こそが、どんなにイノベーションが進んでも、
消費者か店舗に足を運ぶ動機付けになるである。

消費者は、様々な生活の場面を忙しく過ごしているけれども、
随所随所で本当は拘りたい気持ちに蓋をして我慢して日々を送っている。
だからこそ、お店に足を踏み入れた瞬間くらいは、その拘りを全面に発揮してモノを選びたいのだ。

利益を求め、効率化ばかりを追求されたお店には、その拘りを表現する余裕がなくなってしまう。
コンビニエンスストアに、店員さんの拘りを全面に出したら、それはコンビニではない。

お店に関わらない。
様々な仕事がサービス化する中で、生活者視点に立って、居心地良い空間をプロデュースする力は、
右から左にものを流すだけでは、利益を上げることが日に日に難しくなっている日本でこそ、必要な考え方である。
そのサービスを提供するに当たっては、より良いと思えるサービスを提供する人々自身が体感していなければならない。

JR九州がななつ星という名のクルーズ列車を走らせることによって、
日本全国で豪華列車が競って走り出すことになった。
どんなジャンルであっても同業者で競うのが好きな日本では
飛び抜けたサービス提供者の出現が、全体のクオリティを上げることが多い。
まだまだサービスの次元を認識している経営者層は少ないようだが、
良質なサービスを受けた人が、少しずつそのお裾分けをやっていく環境が訪れることを願ってやまない。

私自身、どんな仕事をやっていようとも、
サービスの次元を忘れないように働かなくてはと改めて反省させられた。

 
評価:
---
---
---
()
コメント:東急ハンズの良さを分かる人には、この本で訴えられていることがすんなり理解できるはず。

経済 | 06:47 | comments(2) | - | - | - |
日本銀行金融研究所貨幣博物館を見学してきました。

ふと思い立って、日本銀行の別館にある貨幣博物館に見学に出かけてきました。

入場料無料で、東京駅から徒歩圏内なので、ちょっとした時間つぶしにもオススメです。

常設展示は日本のお金の歴史を辿ることができ、

どのようにお金が使われていたかとともに、経済の流れを俯瞰することができます。

和同開珎から始まる銅銭から、秀吉・家康などが鋳造させた大判の金貨、

各藩の藩札から、日本銀行が発行した銀行券まで、実物を見て、

それが使われた時代背景を辿ることで、その時代の人々を想起することができます。

お金をめぐる動きは、政治と密接に関わっていて、国が安定しているときは、

貨幣も安定しているけれど、乱世には貨幣の使われ方も日々変化していることが伺えました。

それは、歴史年表とその当時に発行された新しい通貨の多さが符合していることから、

一目瞭然になっていました。

日本貨幣史の概要は、貨幣博物館のウェブサイトから参照できますので、

現地に足を運ぶことが難しい方は是非一見いただければと思います。

http://www.imes.boj.or.jp/cm/history/index.html

――――――

708年、中央集権的な律令国家制定期に発行された和同開珎という銅銭時代から、

その貯蓄するお金の多寡によって、身分が決められていたそうです。

11世紀、銭貨発行が途絶え価値が安定した米や絹・布が銭貨幣の変わりに価値基準として、

利用されるようになった時代、持ち運びに不便だったことから、省力化のために、

信用取引が行われるようになり、すでに小切手のように書面で支払いを命じたそうです。

15世紀後半、商品流通の発展によって銭貨需要は増大する一方で、

中国からの輸入銭貨が大量に入るとともに、それを真似た模鋳銭がつくられ、

貨幣基準がバラバラになった時代、幕府や大名は使う銭貨を統一する撰銭令を繰り返しましたが、

時は戦国時代、なかなか統治が安定せず、その命令は一般に広がることは困難でした。

織田信長が実質的に天下統一を果たし、その撰銭令が効果を発揮するまでは。

16世紀後半、織田信長や豊臣秀吉は貨幣制度の構築を目指し、金銀と銭貨の交換比率を定め、

徳川家康の時代に安定するまで、金山銀山支配を少しずつ強めていきました。

一方で、江戸時代は各大名藩国内では藩札など独自の貨幣発行も容認されていました。

この藩札によって、財政赤字補填や幕府発行による少額貨幣不足を補う役割を果たしていました。

明治維新期に各幕府発行の藩札を全国統一通貨に替えるレートは、各藩の経済安定度が如実に表しています。

18世紀、江戸幕府は幾度もの改鋳を行うことで貨幣流通量を増やし、

金銀貨の品位を引き下げました。これにより経済情勢は好転したり停滞したり変動を繰り返します。

まさに、現代世界中で行われている通貨政策の原型を垣間見ることができます。

1858年から、修好通商条約を5カ国と結び、割安な金が海外に流出し、急激なインフレが生じます。

明治政府は、富国強兵・殖産興業政策を進めるために、近代的な貨幣制度確立を急ぎます。

貨幣を改め、中央銀行である日本銀行が設立されます。

西南戦争の戦費を不換紙幣の増発でまかない紙幣に対する信用が揺らいだことが、その背景です。

19世紀後半、欧米先進国が銀本位制から金本位制に移行したことに倣い、

1897年制定の「貨幣法」によって金本位制が確立されます。

このことで、国際的な経済・金融秩序に加わることになりました。

1920年代第一次世界大戦が終わり、ヨーロッパが復興し、日本の輸出が減少する中で、

関東大震災発生、金融恐慌発生と続く多くの困難期、金融不安に見回れ、金本位制を離脱、

1942年に交付された日本銀行法によって、円は管理通貨制へと移行します。

――――――

といった形の日本における貨幣史の流れを多くの実物や、当時のエピソードから知られる

この博物館は、大人の勉強スポットとして非常に有意義な場所でした。

この場所を見ていると、現代社会にどうして為替が必要なのか、銀行取引で手形が使われるのか、

金融政策で物価を安定させるために、どういったことが必要なのかといった、

本質的なテーマを、現実に即して学ぶことができます。

私は、今回1度目の見学で、入館時間が遅かったこともあり、

十二分に概念を理解できない仕組みも多々ありましたので、

今一度足を運んで、お金をきっかけにして、経済について学ぶ場所として、

活用させていただければと痛感した次第です。

金融というと、専門的な人々にしか縁がないように考えがちですが、

国家機構中枢部から、一般庶民の生活までに関わる、人間でいえば血流です。

全容が理解できないまでも、どうやってお金が流れているのか、

大枠だけでも感じることができれば、普段の社会も違って見えてくるのではないでしょうか。

日本銀行
この写真は貨幣博物館向かいの日本銀行本館です。
JUGEMテーマ:経済全般
経済 | 00:24 | comments(0) | - | - | - |
今やってるバイクパーツ通販サイトのお仕事
やりたいことをタラタラと書いてきたのに、今やってることを書かないのはアカンだろう。
ということで、今やってるバイクパーツの通販サイトでのお仕事についてちょっと書いてみます。

そもそもですが、私がこの仕事を始めたとき、
バイクの免許すら持たず、パーツのことを聞かれても何も分からない状態でした。
それでも、パーツの仕入先があったので、その会社のベテラン社員さんに、
お客さんが何を言っているのかと、翻訳してもらうところから始まりました。

当初は、ある海外製品を扱うショップさんの商品を
1つずつエクセルに入力し、ウェブサイトにカタログをあげていきました。
そのお店もネットショップをやっていたので、商品画像はいただくものの、
どのような商品名や説明を加えればお客さんに響くのか皆目見当が付きませんでした。
だから、トライアンドエラーです。売れるとそのスタイルに変えて、
売れない商品を少しずつ減らしていきました。(もちろん少しも売れない商品もある訳ですが)

次に、ある程度売れる形が出来てくると、
GoogleやYahoo!に広告を出稿して、自社サイトにお客さんを招く訳です。
これももちろん試行錯誤、キーワードアドバイスツールという
業界ならみんな知ってるツールとずっと睨めっこしてました。
ただ、最初はコストがかかり、なかなか成果が上がりません。
上手くいったと思うと売れた利益以上に広告代が嵩んでいたことも多々。。。

そんなこんなで、少しずつサイトの取り扱い点数を増やしていくなかで、
商品の名前もなんとなく覚えてきて、お客さんからの問い合わせについても、
メーカーさんなどへの質問要領もつかんできました。

大型自動二輪免許も取得し、自分のバイクもYAMAHAの販売店で一目惚れした、
限定車両のSR400を買い求めるなど、少しずつバイクの世界に入っていけたような気がしました。

そんなこんなで、いろいろ紆余曲折ありながら、
現在は自社運営サイト、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonマーケットプレイスを
展開する会社で、お客様からの問い合わせに回答しつつ、新しい商品データ作成を日々行っています。

私がこの仕事で一番ワクワクするのが、
あまり世の中で知られていないだろうメーカーさんを発掘して、取り扱いをオファーして、
実際に自社サイトで売り出して、ご注文をいただいたことを確認した瞬間です。

商売人冥利につきる瞬間で、その積み重ねがあるからこそ、
今日まで約9年間この仕事を楽しませていただいている気がしています。

もちろん、これまで取り扱いさせていただいてるメーカーさんにおいても、
新しい商品をメーカー担当者さんとやり取りしつつ、売り方を考えて、
それが上手くお客さんの心を捉えた瞬間は、なんとも言えなく満足感を味わうことが出来ます。

ただただ、この状態では、まだまだ売り手だけの満足感を得ているに過ぎません。
近江商人の三方よしからも繋がる、HONDAの社是である、
「買う喜び」「売る喜び」「創る喜び」これを十分に理解したうえで、
その中の売る役割を担えた時に、私の属するゼロカスタムという会社が
もっとお客様の満足度を高められるのではないかと今考えさせられているところです。

先日の記事にも書いた通り、モノを買っていらっしゃるお客様であっても、
そのモノを通した体験を買われているはずなのです。
私のこれまでの仕事は、お客様にとって、
そんな体験を想起させる商品を取り扱い、
その使い方を提案するものであっただろうかと振り返ると、甚だ力不足です。

今後、どうしたらお客様がバイクに跨って楽しくなるだろうか、
もっとその想像力を高めながら、日々の仕事に向き合っていければと思います。

その意味で、尊敬する取引先企業さんは、シート生産で著名なK&Hさんです。
そこで生み出されるシート製作へのこだわり、
そしてそのブランドを愛されるお客様とのやり取り、実際の商品の格好良さ。
こんな企業さんを沢山応援していける仕事ができれば、
もっと面白くなるのだろうなと可能性を感じさせるとても好きな企業さんです。

沢山の素晴らしいサプライヤーさんと関係を少しずつ深めながら、
バイクにまつわる方々に、その価値を認めていただけるように、これから改めて励んでいきます。
JUGEMテーマ:仕事のこと
経済 | 00:30 | comments(2) | - | - | - |
飲食店への外国人観光客の引き寄せ方ー7つのポイントー

昨夜、新宿西口の思い出横丁という名の古くからある居酒屋街で軽く3杯やりました。

モツ煮が食べたい季節だなあと、ここに足を向けたのですが、

日本人よりも多く往来する外国人観光客の多さに度肝をぬかれました。

目の前にあったBARは、世界的な観光スポット紹介サイト、

トリップアドバイザーに紹介されていることもあり、欧米系の人々が次から次に写真を撮っていました。

行き交う外国人は、ヨーロッパ、アメリカ、中国、韓国、中東、アジア、様々からやって来た雰囲気でした。

私は、台湾旅行経験がありませんが、飲んでた相手曰く台湾に雰囲気が似ている街並みとのことでした。

そんなエキゾチックな雰囲気も、歌舞伎町から徒歩圏内のロケーションと相まって

外国人観光客を引き寄せているのかもしれません。

私が行ったお店は、典型的な家族経営の小さな間取りで、

お店の方は英語が話せる雰囲気ではありませんでしたが、

ちゃんと英語メニューも常備され、お通しの説明も書かれていました!

私は、僅かの時間ながらアメリカと中国を旅し、日本各地を転々としていますが、

何となく外国人旅行客を引き寄せる共通項を感じています。

独断と偏見で、私なりに外国人を招き寄せる飲食店スタイルを列記してみます。
-------------------------------------------

1.店主がフレンドリーであること

無愛想なスタッフが陣取るお店には、日本人でも入りたくないわけです。
別にちょっと表情は硬くても、どうぞいらっしゃいと声かけしてくれる店員さんがいれば、
どうしようかなあと迷っているお客さんの背中を押すことにつながります。

2.その店、その土地にしかない雰囲気を出していること

チェーン店ではなく日本的な家族経営が見えるお店の方が、日本の味を印象付けます。

言って見れば、ちょっと前に流行った映画「三丁目の夕日」

に出てきそうなお店はつい外国人が引き寄せられます。

3.外国人のお客さんが既にいること

当たり前ですが、日本人で固まっているお店よりも、

既に外国人のお客さんがいるお店は敷居が下がります。

中国語や英語、フランス語が聞こえてくるお店ならば、

私も入れるのではないかと通り過ぎた外国人が足を止めるでしょう。

4.お客さん同士の会話が弾みやすいこと

日本人同士でも構いません。

話の花が咲いているようなお店には新しいお客さんが入りやすいのが事実です。

外国人観光客がお店を訪れる理由は、単なる消費をする以上に思い出を作ることが大きな目的なのです。

会話が出来ることこそが、彼ら彼女らにとって、最も大切な飲食店の存在価値とも言えます。

5.女性が入りやすいこと

世界中で飲食行動を促す主役は、男性ではなく女性なのです。

だから新しいお店をインスピレーションで選ぶのは、

カップル同士ではかなりの割合で女性比率が高くなります。

女性が入りやすいお店であれば、必然的にカップルがやって来たり、グループが入りやすいのです。

そして、女性客が多いお店は、それを目当てに男性が引き寄せられてきます。

男性を招き寄せるよりも、トータル的に客単価が上がるのが女性を招く大きな目的なのです。

6.写真を撮れるものが溢れていること

店頭で調理していたり、変わった外装・内装があったり、

店主が個性的だったり、メニューが突飛であったり、ジャンルは問いません。

変わったものがあって、思わずレンズを向けたくなる対象があるお店は観光客が惹かれます。

そしてその写真がインターネットで共有されることで、また新しいお客さんを導いてくれます。

7.高くないこと

最も当たり前ですが、その土地のなかで高くないお店は、日本人であれ外国人であれ入りやすいのです。

ブランドを既に持っているお店なり、素材に拘り抜いたお店はともかくとして、

お財布に優しいと初見の人が思えるお店が繁盛するのは、万国共通です。

特に価格比較にシビアな中国人観光客は、コストパフォーマンスを非常に気にする人々です。

安い、美味そう、味わったことがないメニューが豊富、

という順序でチョイスされるのではないかと感じていいます。



※馴染み客がいるお店へのおまけポイント※
お店によく来て下さる馴染み客とのキャッチボールを楽しむ。
それは、遊び感覚で肩書きを付けた店の名刺を渡したり、
その客の食べていない料理を一品、こそっと出す。
(食べていない料理を出すということは、馴染み客が来店された際に、
何を提供したかということが頭に入っていないとできない芸当です!)

↑年間百件以上の飲食店訪問実績を持つ、我が食の師匠、
鍋島裕俊さんから教えていただいた追加ポイントです。
つまり、常連客を大切にしていると、
自然に新しいお客さんを連れてくれるような
お店に育っていくということですね。



-------------------------------------------

これらがセオリーかどうかは、当の外国人観光客に聞いた訳ではないので確かめようがありませんが、

これらをきちんと押さえているお店は、北海道であれ沖縄であれ

東京であれ福岡であれ外国人を招き寄せていました。

店主オリジナルの匂いが反映されて、お客さん同士の距離が近そうで、新しくなく、安いお店。

チャレンジするのは一見難しそうなのですが、それを意識するかしないかは雲泥の差です。

私が以前福岡の街で目撃したお土産屋の店員さんは、

英語を話す観光客に、私は英語分からないからごめんなさいという素振りに終始していました。

英語なんて義務教育で習う日本において、片言の英語で、相手の意思を理解することは容易なはずです。

まずは、意識を変えないと、絶対に外国人観光客は招けない、

そこをしっかりと理解するサービス業従事者が増えていくことを願ってやみません。
モツ煮
 

経済 | 08:31 | comments(0) | - | - | - |
トラックドライバー甲子園アワード 第二回全国大会 於よみうりホール
2月22日有楽町のよみうりホールにて、
一般社団法人ドライバーニューディールアソシエーションが主催する
「トラックドライバーアワード」第二回全国大会に参加させていただきました。

知人であり、この組織の一員である山田泰壮氏などのFacebookを拝見していて、
なかなかに面白そうだなと偵察がてら伺ってみたのが参加理由です。

私はこういった業界団体主催のイベントに伺ったことがないので、
相場観はわかりませんが、一般的に入場料は5000円とちょっと高めかもしれません。
よみうりホールの入り口であるヨドバシカメラの一階から、
イカツイ運転手のおっちゃんが「こんにちわ」と威勢の良い声を上げていて、
これは場違いかもしれないなと、スーツ姿の人々に紛れて満員のホールに入りました。

最初は、ちょっとコメントを噛んでいる副理事長の挨拶からスタートして、
果たしてこの会は大丈夫なのだろうかと心配していたのは一瞬でした。

一番目のイベント「情熱プレゼン」にて、5ヶ月に渡る研修会、
「トラドラアカデミー」に参加された優秀な企業チームが、
研修の成果として会社が改善したことをプレゼンテーションされました。

トップバッターは、たくさんの運送会社に居そうな事務のおばちゃん風の女性でした。
「有限会社裕進運輸」の齋藤夕子さんの発表からスタートしました。
見た目は二秒で裏切られ、大きな声、ハキハキとして成果発表、
そして自信溢れる姿勢には、とても素敵な会社の雰囲気が伝わってきました。

ドライバーとして外に出る社員さんだけではなく、社内業務を担う人も、
運輸業の一員として、少しでもより良い仕事環境を作っていくべく、
全体のチームワークをモットーに、会社改善計画に積極的に取り組まれていることは、
示された実績数値や各種業界認定取得としても現れていました。

齋藤さんに続いても比較的年齢が高い方でも、そのプレゼンテーション能力は高く、
あくなき勉強意欲の一端が伺えるものでした。
このプレゼンテーションを聞いただけで、私の運輸事業者へのイメージは完全に壊れました。

次の発表は比較的若いメンバーで統一された「株式会社エー・シー・トランスポート」さんの
プレゼンテーションでした。昨年のこの大会をきっかけに、研修に取り組み、
わずか一年前には、この大会に嫌々参加させられていたメンバーとは全く思えないものでした。

若さ溢れるプレゼンテーションながらも、その積極性には、
同じ研修に参加された他企業さんも刺激を受けたようであり、
福島さん、佐藤さん、大久保さん、渋谷さん、石川さん、それぞれの色が出ていました。

同世代、いや彼らよりも少し年上かもしれない、私の仕事振りを考えると、
甚だ恥ずかしい気持ちになったのが正直なところです。

自らや自らのチームの仕事環境をより良くするという目標はともかくとして、
会社全体をうまく動くように変化させて、利益を上乗せしていくのか、
ドライバー・運行管理者などそれぞれの立場で、自ら意識的に行動する姿勢は、
運輸業に関わらず、非常に素晴らしい企業であることを垣間見せてくれました。

二社(二チーム)のプレゼンテーションが終了したのちには、
優秀なドライバーをMVD(Most Valuable Driver)を表彰するセクションでした。
全国の会社に功績を与えたドライバーから、五人が選ばれて、
それぞれの上司・同僚による仕事ぶり紹介のVTRが流されました。

以下の皆さんの働きぶりは、自らの仕事への追求はさることながら、
同じ職場の仲間が如何に働きやすい環境を作るかを、
ごくごく当たり前のように取り組まれている姿が、表彰に価するものでした。

15年間無事故・商品破損ゼロの実績を誇る根来隆光ドライバー(金澤運輸株式会社)
幼い頃から運転手を夢見て、入社わずかでドライバー教育も担う影山竜之介ドライバー(株式会社金羊社ロジテム)
38年間無事故で社内の事故防止会議でもリーダーを務める小池純一ドライバー(株式会社深田運送)
二児の母でありながら休日出勤も厭わない社内改革の旗手である矢野里美ドライバー(株式会社ライフ・サポート・エガワ)
入社三年未満の若手でありながら倉庫整理活動により積込時間を大幅短縮させた鈴木孝太ドライバー(株式会社ウインローダー)

いずれの皆さんともに社会人としても立派な佇まいでありながらも、
こういった表彰の場面はあまり経験がない雰囲気ながらも、
全く堂々とされていて、自らの仕事に誇りを持たれている雰囲気が滲み出ていました。
トラックドライバー甲子園アワード

以上のメインイベントが終了して、閉会の辞で、このイベントを主催した
ドライバーニューディールアソシエイションの杉本理事長が、今日の総評とともに、
これまでのトラックドライバー甲子園の経緯と、今後のビジョンを語られました。

情熱あふれる心から溢れる一つ一つの言葉、そして嗚咽を必死に殺して、
涙を迸りながら、この甲子園アワードを次もやっていくぞという決意に、
なんの背後も知らない私までも、思わず涙を頂戴してしまった次第でした。

このイベントは、社会的に決して恵まれた環境ではないトラックドライバーの
地位向上を図り、運送業界の横の連携を密にしていき、
子供達に誇れる仕事になるようにと、杉本理事長始め、メンバーの方が、
自らの負担を顧みず準備して、実現にこぎつけられたそうです。
現在でも、このような取り組みによい評価をされない同業者もいるそうです。

しかしながら、私のようなこの企画に直接の接点を持たない人間までも、
心を揺り動かすような取り組みが、ドライバーさんたちに無意味であるはずはありません。

このトラックドライバー甲子園の取り組みはまだまだ緒に就いたばかりかもしれません。
ただ、非常に大きな可能性を秘めているからこそ、
1000人の人々が全国からよみうりホールに集われたのではないでしょうか。

将来になりたい仕事ランキングに「トラック運転手」と書かせたい、
その想いを持ち寄った運転手上がりの運送業経営者層の方たちは、目を輝かせながら、
ステージに上がったドライバー、そしてそれを支えるスタッフさんの
活躍を見守って、大きな拍手を送っていらっしゃいました。

私も、通信販売会社に務める身として、運送業社さんには頭が上がりません。
トラック運転手が大幅に不足して2015年問題だと叫ばれる昨今です。

しかしながら、この「トラックドライバー甲子園アワード」は、
小さい雫ながらも、大河を形成するだけのエネルギーを秘めていることを私は実感しました。

どうか、身の回りのトラック運転手さんに一声かけてあげてください。
「今日もお疲れ様、無事故で頑張ってね。」
その一言が、社会全体の物流を円滑化し、交通事故を減らす働きをするはずです。

小さなことからコツコツと、今日プレゼンされた皆さんが語っていました。
そんな当たり前のことを、カッコイイと言える人が、
世の中を素敵な雰囲気に変えていくはずだ、私はいろいろなプレゼントをいただきました。
関係者の皆様本当にありがとうございました。これからも頑張ってください。
トラックドライバー甲子園
JUGEMテーマ:経済全般
経済 | 08:30 | comments(2) | - | - | - |
急激な円安の一因はGPIFの外国証券購入積み増しにある。
急激な円安ドル高、円安ユーロ安が進んでいる。
要因は様々であるが、日本の景気伸び悩みと比較して、
失業率も大きく減っているアメリカ景気の好調が最も大きな理由であろう。
しかし、現実的な円売りの下支え効果は、企業の円売り行動と、
GPIFの外債、外国証券買いにあるとの指摘には頷くほかなかった。

コラム:「歴史的円安」を招く2つの増幅装置=唐鎌大輔氏(みずほ銀行エコノミスト)

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、131兆円弱の年金資産を運用し、
2014年9月末現在で15.9兆円の外国債券を、22.8兆円の外国株式を保有している。
しかし、現状よりも日本国債運用を減らす方針で、
当面の目標額は外国債券19.6兆円、外国証券32.7兆円とまだまだ積み増し予定である。
つまり、GPIFだけでも15兆円以上の円売り効果をもたらすのである。
加えて、彼らは資産運用利益確保を狙うので、為替評価損を嫌い、
購入当初よりも円安が進むことが望ましいため、円高方向施策を歓迎することはない。

これに輪をかけ、日本以外で営業活動を行う企業においても、
海外に工場も販売拠点も移しているので、円安が進めば進むほど、
円建ての日本本社の利益額を積み増し、日本人株主への
配当を増やすことができることを望まないはずはないだろう。

つまりは、当分の間は日本円を売ってドルなどの外国の通貨によって
発行される有価証券を取得する動きが避けられない限り、円安が進まざるを得ない。
しかし、この状態は未曾有の事態であり、ここまで急激に円安が進むことは、
いまだかつてなかった。しかしエネルギーも企業の製品素材も、
食糧も、あらゆる消費財も輸入によって成り立っている日本経済において、
あまりに急速に円の価値が下がり、対外通貨価値が上がることは望ましくない。

現実的に、私が仕事で向き合う商品の価格は直輸入品(日本での加工がない商品)は、
この夏から冬にかけて、値上げ通知のラッシュであり、
10%以上の値上がり通知が相次いでいる。来年に入るとさらに加速するだろう。

一方で消費者の財布の紐は決して緩くなっておらず、
輸入業者と消費者に挟まれた卸売業者や小売業者が利益を大きく削るのは、
これまで以上に避けられない状態に入りつつある。

このような現実は、日々流れる政治ニュースからは一向に聞こえてこず、
果たして日本政府としては円安進展をどのように考え、
どのような日本経済を進めていこうと意図をもつのか伝わってこない。

加えて、物価を安定させることが存在意義であるはずの日本銀行からも、
実質的に消費者物価に対して、大きな影響をもたらすことが必死な、
急激な円安進展に対しての対策は不十分だと言わざるを得ない。
何しろ、2014年11月19日発表の当面の金融政策運営方針には、
一言も円安という言葉すら出てこないのだから。

衆議院議員選挙で自民党大勝の雰囲気が漂い、円安傾向が進展するという報道もあるが、
では、その先にどんな日本経済が待ち構えているのかを伝えようとするメディアは皆無である。
私のような全くの素人が多少なりとも考えただけでも、
日本の市民に影響を与えることが必死の円安進行については、
今後の経済政策・金融政策に対しての舵取りは非常に困難である。

2015年は現状のままで行くと自民党の安定政権が築かれそうであるが、
出港直後から大きな混乱が避けられないのは間違いない。
それも踏まえて、有権者は一票を投じなければならない。
だからこそ、選挙という最大の政策を問える機会を有効に活用してほしい。

JUGEMテーマ:経済全般
経済 | 10:56 | comments(1) | - | - | - |
異次元金融緩和を続ける日本銀行の行く末。
先般このブログで日本銀行の量的緩和拡大について疑問を呈した。
私の素人考えよりも、日々マーケットを注視している
投信会社リーダーの私見のほうがより説得力があるだろう。
今朝の東京新聞掲載記事を以下紹介したい。
--------------
東京新聞2014.11.11 10面証券欄より
沢上篤人『私の相場観』

意表を突いた日銀の一段の金融緩和は、マーケットで大歓迎の嵐となった。
この熱気がどこまで保つのかは知れないが、
日銀の国債購入という劇薬の投入に拍車がかかったのは間違いない。
クワバラクワバラである。

日銀はすごい勢いで国債を買い増しているが、
行きはよいよい帰りは怖いの道を爆進しているとしか言いようがない。
なにしろ、2%のインフレ目標が達成されるころには、
長期債利回りが現在の0.4%台に留まっているはずがない。
2%台はおろか、3%以上に跳ね上がっていよう。
その分、保有国債の価格は急落し、日銀の国債評価損は急拡大する。
そこで慌てず満期償還を受ければ、元本はそのまま戻ってくるというかもしれないが、
日銀の信用力はガタ落ちとなる。

それをみて、インフレの火が燃え上がることも十分に想定できる。
長期金利はさらに上昇し国債価格の下落が加速する。ひどい惨状となろう。
--------------
以上、日本銀行の政策決定について、沢上氏の指摘するマイナス面だけを引用した。
この指摘通り、物価を上昇させるということは、
日本政府が発行する国債の金利も上昇することが避けられない。
もちろん借金の証文金利が上がるということは買い手が減るということであり、
証文の価値が下落することとイコールである。

日本銀行は国債引き受けを増やす方向に向かっているが、
その価値が下がることと、物価を上げることの狭間で揺れているからこそ、
政策決定会議においても、出席者の意見が二分している現状がある。

景気を上げることと、日本銀行の価値を下げることは相反する事実であるので、
これまで日本銀行の政策決定を巡っては、
財務省側と、日本銀行生え抜き側で綱引きが何度もあった。
しかし、政権与党と内閣の強力な姿勢からその綱引きが沈静化し、
財務省向きの政策が次々に進められている。

先般のブログでも記した通り、
日本銀行の創設以来の大義名分は、物価の安定にあるはずである。
そこを失ってしまったら、日本銀行の価値すら意味がないものになってしまうだろう。

しかし、もう何年もデフレと言われ続け、
日本銀行にも色々な角度から物価を上げて欲しいとの圧力が掛かるのは免れない。
結局のところは、現行の日本政府を潰しても日本銀行が残り、日本の物価が安定するのか、
現在の日本政府とともに日本銀行は潰えて、物価の不安定時代が続くのか、
その二者択一以外に選択肢がないように思える。

だからこそ、この視線に立って、我々一般人はどんな将来を描くのか、
個々人で考えなければならない。

幕府がなくなるのを分かっていて、静岡についていく忠臣を貫くのか、
さっさと宗主替えして新政府の方針に従い、旧幕臣をお払い箱に仕立てるのか、
難しい決断であるのは間違いない。

でもきっと面白い。。。何故ならどちらに行くのも不安な人々だらけ、
落ち着いたものが他から抜き出せる。
JUGEMテーマ:経済全般
経済 | 08:38 | comments(1) | - | - | - |
サービス業への高齢者雇用は大歓迎である。
http://getnews.jp/archives/692587
私は、モスバーガーにて、若い店員に絡んで、
接客が悪いとごねていた高齢者の姿を目の当たりにして、
モスジーバーがもっと増えれば良いのに、この記事に思わずと賛同した。

これから高齢者世代の中心を占める団塊の世代は、
若い時から定年退職するまでがむしゃらに働いてきた。
仕事時間以外を趣味に励んだり、地域活動に参加するという
器用なライフスタイルを築いている人は、全体の中では少ない部類に入る。
だから、1日の大半を過ごしていた仕事に向かい合う時間が余れば、
やることがなく暇になってしまうが、かといってそれを消費で満たすほど懐具合も厚くない。

結果として働いて、時間を潰すことができるならば喜んで取り組む高齢者も増えるだろう。
ただし、もちろんのこと、肉体的に衰えは避けられず、
記憶する力も下がっているので、現役世代と全く同じ仕事は出来ない。

だからこそ、仕事の蓄積によって満足度を向上させられる可能性が高い
サービス業従事には向いているはずである。
また、サービス業は賃金の引き上げに伴い若者を確保することが難しくなっており、
使い手側のニーズが高まっている点もポイントである。

江戸時代、世界屈指の人口集中地域であった江戸(今の東京)は、
ゴミを減らすために、使い終わったものを廃棄処分せずに、とことん資源として再活用していった。
高齢者を生産年齢人口から除外して、厄介者とカウントできる時代は既に終わった。
日本では社会保障制度は破綻寸前であり、
医療や年金は少しでも負担を増やし受給を減らすのが政府の方針である。
これからさらに日本の高齢者割合は、増加していくので、
働く意思のある高齢者には、積極的に労働参加してもらえるような仕事場作りが求められる。

その先陣を切って、多くのお客様に直接触れるサービス業に積極的に参加してもらい、
高齢者でもしっかり働けるという姿を見せることは、
やり手にも受け手にも効果的に働くのではなかろうか。

そのために、最も大事なことは、そういった経営を増やそうとする
若手と高齢者がタッグを組んで仕事場を共創することだと私は日々感じている。

JUGEMテーマ:仕事のこと
経済 | 08:27 | comments(3) | - | - | - |
株価は上がっても企業業績が上がるとは限らない。〜日本銀行の大規模金融緩和について〜
10月31日日本銀行は、追加金融緩和を決定し、
マネタリーベース(日本銀行が供給する通貨)を年間80兆円に追加、
長期国債の買い取り上限をあげて年間80兆円の保有残高の目標設定を行った。
また投資信託であるETFを年間3兆円、J-REITを年間900億円保有することも同時に決定。

この決定の目的は、2%の物価を上昇させることにある。
つまりは、市場に必要以上のお金が供給されるとカネあまりの状態となり、
通貨価値が下がり物価が高騰するインフレが起こることを想定した政策である。

確かに、昨日の日本銀行の政策決定を受けて株価は急騰し、
円相場は急落した。これはセオリー通りの予想される動きである。
ただしながら、株価が上昇をしたといえども、物価は思うように上がっておらず、
逆に抑える圧力が働き続けているのが以下の調査結果でも明らかである。

全体としての物価が前年比103.9%となっているが、
消費税が3%増税されたことを踏まえると1%以下の上昇で抑えられている。
加えて食料部門に至っては100.7%と税率が上がったにもかかわらず価格は変わっていない。

つまりは生産者や流通者が利益を削って提供しないと買い手がつかないという実態だ。
この現実は、以前もこのブログで紹介したように、
イオン岡田元也社長の顔色が冴えない理由であるし、大半の企業経営者の苦悩である。

日本銀行の追加金融緩和に加え、GPIF(公的年金積立金管理運用独法)が、
運用資産に占める国内株式の比率を倍増させ25%に引き上げることを決めて、
10兆円規模の資金が株式市場に流入することを発表したことも、株価上昇の要因である。
確かに株式を購入される仕組みが様々な形で増えていることは望ましくも感じるが、
それが様々な意味で「買支え」であるとすれば、決して長続きはしないであろう。

取引所に上場されている証券価格や、様々な商品価格は、その商品の将来価値を想定し、
多くの市場参加者の総意によって価格が決定される。
ある企業の業績が上向きそうであれば買い手が多くなり、株価は上昇する。
ある商品の価値が下がっていく傾向が見られれば買い手がいなくなり、商品価格は下落する。
これが基本的な価格決定メカニズムである限り、ある一定の強力な人が、
価格を変動させようと資金を投入したところで、世界に開かれたマーケットでは影響力には限度がある。
日本銀行券を印刷すればいくらでも通貨発行できる日本銀行といえども限度がある。

日本銀行は、その存在を定義する日本銀行法が平成10年4月1日に改正され、
金融政策の独立性と業務運用の独立性、透明性を高めることをより明確になった。
にもかかわらず、上記のGRIFとの連動といったように政府方針とほぼ歩調を合わせている。
いや現状ではむしろ政府決定に追随していると指摘する声もある。

知らない人も多いだろうが、日本銀行はジャスダックに上場していて値付けがなされている。
これは一つの価値判断基準と見ることもできるが、10年単位でチャートを見ると、
ここ5年ほどは伸び悩んでいることが一目瞭然である。
日本銀行株価推移

日本銀行の最大の意義は物価と金融を安定させることが使命なのであれば、
それを踏まえた政策を追求するのが本旨であり、物価上昇が目的で、
それが叶わないからと繰り返し繰り返し、市場に響かない政策を行う組織ではなかろう。
餅は餅屋であるべきだ。本来の目的を行わない組織は、その仕組みからもやはり機能不全に陥る。
ただし、国債の直接引き受けが禁止されている日本銀行で、
実質的に国債を引き受けている現状からは、何を言っても無駄であろう。

翻って考えて、タイトルに掲げたように株価が上昇しても証券会社など一部を除いて、
企業の業績に影響をもたらすわけではないことを踏まえて、
各企業の業績を評価する必要があるし、物価推移を注視してく必要がある。
これは私のような庶民ではなく本来は日本政府がもっとも意識すべきなのだが、
どうも現在の安倍政権にはその意識が希薄なようであるので、
こんな駄ブログで私自身の見解をメモしてみた。

今後も引き続き、株価と物価の関連については考えていきたい。
JUGEMテーマ:経済全般
経済 | 09:39 | comments(1) | - | - | - |

(C) 2020 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.